...彼は昔から黄表紙に夢中だった...
...最近はあまり黄表紙を読まなくなった...
...黄表紙の内容に興味がない...
...古本屋で黄表紙を見つけた...
...黄表紙を読んでいると時が経つのが忘れられる...
...これは何も黄表紙(きべうし)だの洒落本(しやれぼん)だのの作者ばかりではない...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...その頃はもう黄表紙(きびょうし)時代と変って同じ戯作(げさく)の筆を執っていても自作に漢文の序文を書き漢詩の像讃をした見識であったから...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...この黄表紙のパンフレットを重要資料とにらんで...
海野十三 「四次元漂流」
...それから山形君」といって金庫番の柔道四段の青年を呼んでポケットから黄表紙をだした...
海野十三 「四次元漂流」
...あなたは黄表紙の作者でもあれば...
太宰治 「虚構の春」
...そして昔の経書や黄表紙がちょんまげや裃(かみしも)に調和しているように今の日本人にはやはりこれがふさわしいような気がする...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...諷刺(ふうし)滑稽(こっけい)の黄表紙(きびょうし)はその本領たる機智(きち)の妙を捨てて漸(ようや)く敵討(かたきうち)小説に移らんとし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...第二篇は歌麿の制作を分類して肉筆及黄表紙(きびょうし)絵本類の板下(はんした)並(ならび)に錦絵摺物(すりもの)秘戯画等となし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...俳書浄瑠璃本黄表紙洒落本なぞに明きは下谷御徒町の吉田なるべし...
永井荷風 「古本評判記」
...黄表紙(きべうし)を讀んでゐた平次は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...黄表紙の本を一册持つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手もなく黄表紙の筋だ」「それなんですよ親分...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは黄表紙草双紙にも散見する...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その時にも青本が行われたのを三馬がいま黄表紙に仕立てたものである...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...「文芸春秋」へ寄せた新作黄表紙が芥川さんに激賞されおよそ得意の絶頂時代だった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...黄表紙風のボン・グウや「ほどの良さ」や「あきらめの良さ」のモロさハカなさ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...下では絵草紙とか黄表紙...
山本周五郎 「へちまの木」
...大化の革新、源平の争、応仁の乱の例を引く迄もなく、封建制度が生んだ徳川末期の民心の堕落、唯物思想、虚無思想が生んだ、芝居のトリック化、黄表紙文学、あぶな絵、無残絵等によって象徴された趣味傾向の堕落と、それによって暗示された民心の行き詰まりが、新しい忠君愛国思想と、社会組織を翹望(ぎょうぼう)する維新の革命を生んだ事実は、誰しも否定し得ないところであろう...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
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