...着ながしで麻裏をはいたままの...
小穴隆一 「二つの繪」
...白足袋に紅緒(あかはなお)の麻裏をつッかけ...
谷崎潤一郎 「幇間」
...絹足袋に麻裏(あさうら)と云ふいでたちの淑女四五人ずらりと立ち列ぶは外交官の夫人達...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...麻裏草履をはいて片膝を端折(はしょ)っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...小室の小笹裏戸覗いて 裏から帰る紺の前掛麻裏(あさうら)草履あなた一人に情立てましよと泣いてわかれた小室(こむろ)の小笹(こざさ)裏戸覗いて 裏から帰る紺の前掛麻裏(あさうら)草履...
野口雨情 「別後」
...お前の麻裏を履いて帰った――どうだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金藏は麻裏(あさうら)草履をはいて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...麻裏草履(あさうらぞうり)を突っかけて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...新しい麻裏を履(は)き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...麻裏(あさうら)を突っかけて気軽にヒョイと顔を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おろし立ての麻裏の草履(ぞうり)をトンと踏みしめると項(うなじ)から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...帶を締め直して麻裏(あさうら)を突つかけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...畳表(たたみおもて)の麻裏を買ったもので...
林芙美子 「私の先生」
...麻裏もある...
久生十蘭 「金狼」
...すぐ麻裏を突っかけて...
正岡容 「寄席」
...麻裏をはいているためでもあるが...
山本周五郎 「ひとでなし」
...二枚重ねの麻裏まで五分も隙のない体構え...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...素足に新しい麻裏という扮装である...
夢野久作 「近世快人伝」
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