...朝配(く)ばつて來る麺包(パン)の匂もする...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...「麺麭(パン)に葡萄酒なら確(たしか)にあるが...
薄田泣菫 「茶話」
...その特質をスクルージは既に麺麭屋の店で気が附いていたのである...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...」風呂敷包を解くと紙につつんだ麺麭と古雑誌まではよかったが...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...余は此の女に白地の浴衣を着せて白い手拭をかぶせて素麺をさらさして見たいものだと思つた...
長塚節 「佐渡が島」
...蝋の臭気(にほひ)を吸ひ込める麺麭の匂ひの如くにも...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...麺麭(パン)の皮と一銭銅貨を貰わないうちは帰らない事に一人できめていた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...「学校騒動の事ぢやないか」と代助は落付いた顔をして麺麭(ぱん)を食(く)つて居た...
夏目漱石 「それから」
...麺麭(ぱん)を離れ水を離れた贅沢な経験をしなくつちや人間の甲斐はない...
夏目漱石 「それから」
...麺麭(パン)の為に働らく事を肯(うけが)わぬ心を持っていたから...
夏目漱石 「それから」
...しかもそのシャツの高級感は製麺業者がシャツの胸飾りに小さな鎖でつながった二つのピンを無造作に付けていて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ジャン・ジョアシン・ゴリオは革命前はごく普通の製麺職人で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ビアンションは製麺業者の様子を仔細に観察し始めていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...朝も晩も乾麺麭(かんパン)ばかり喰べてすましているのにちがいなかった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...評判だけのことはあるようですわ! 子供には黴(かび)のはえた麺麭(パン)をあてがっておいて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...早焼麺麭(パン)だの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...食事は朝、麺包(パン)、スープ等...
正岡子規 「病牀六尺」
...仏蘭西(フランス)と違つて英国では朝の食事に麺麭(パン)と紅茶又は珈琲(カツフエ)の外に二品(ふたしな)許(ばか)りの魚(うを)と肉との料理が附く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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