...麺麭(パン)にジヤムをつけて噛じるのもよい...
薄田泣菫 「茶話」
...麺麭は小説の弟子を仕立てると同じやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...素麺汁)前が魚屋だからアラがダシ...
種田山頭火 「行乞記」
...真黒い饂飩粉(うどんこ)や素麺(そうめん)や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...麺麭の實は幾ら與へても見向きもしない...
中島敦 「環礁」
...余は此の女に白地の浴衣を着せて白い手拭をかぶせて素麺をさらさして見たいものだと思つた...
長塚節 「佐渡が島」
...熱い紅茶を啜(すす)りながら焼麺麭(やきパン)に牛酪(バタ)を付けていると...
夏目漱石 「それから」
...乾物屋(かんぶつや)と麺麭屋(ぱんや)の間(あひだ)に...
夏目漱石 「門」
...彼は絵の中の光を総てこの製麺業者の頭上に降り注がせたことだろう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...しかもそのシャツの高級感は製麺業者がシャツの胸飾りに小さな鎖でつながった二つのピンを無造作に付けていて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一片の麺麭すら与えられないので...
久生十蘭 「泡沫の記」
...麺麭(パン)屋の若い衆と肉屋の娘...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...環麺麭(バランカ)だのを売っている店が並んでいる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...丸麺麭(クリーチ)と部屋着は有難く頂戴したが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...またこの内皮を取って乾燥して磨して白い粉となし楡麺(ゆめん)に製し食べるものがいわゆる楡白粉である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...麺包(パン)すこし...
正岡子規 「病牀六尺」
...缶詰類と麺麭(パン)を買込んで...
水上滝太郎 「九月一日」
...けふよりの妻(め)と来て泊(は)つる宵の春夜半の春なほ処女なる妻(め)と居りぬ枕辺の春の灯は妻が消しぬをみなとはかかるものかも春の闇薔薇にほふはじめての夜のしらみつつ妻の額に春の曙はやかりき麗らかな朝の焼麺麭(トースト)はづかしく湯あがりの素顔したしく春の昼永き日や相ふれし手はふれしまま失ひしものを憶へり花曇これらの表現は過去に於て甚だ危なかしい困難なものにされてゐて...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
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