...麦稈(むぎわら)帽子を目深(まぶか)にかぶりながら...
有島武郎 「或る女」
...年老いた父が今麦稈(むぎわら)帽子を釘(くぎ)にひっかけている...
有島武郎 「星座」
...十月になっても被りつづけている麦稈帽子...
有島武郎 「星座」
...キチン氏は薄汚い園芸服に破けた麦稈帽(むぎわらぼう)を被(かぶ)つて...
薄田泣菫 「茶話」
...町の通りに新しい麦稈帽子がきわだって日にかがやいた...
田山花袋 「田舎教師」
...安い麦稈(むぎわら)の帽子をかぶった清三の姿は...
田山花袋 「田舎教師」
...水色のリボンの捲(ま)かれた深い麦稈(むぎわら)帽子を冠(かぶ)って...
徳田秋声 「あらくれ」
...お清は大きなコップに麦稈のついてるやつを持って来てくれた...
豊島与志雄 「黒点」
...その新らしい麦稈帽子だけが...
豊島与志雄 「土地」
...子供や大人の麦稈帽が点々と散らばっていた...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...麦稈(むぎわら)でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...テムポ正しき散歩をなして麦稈真田(ばくかんさなだ)を敬虔(けいけん)に編み――まるでこれでは...
中原中也 「在りし日の歌」
...二三年前に流行った伊太利風の大きな麦稈帽子をひっぱりだし...
久生十蘭 「だいこん」
...牧草や大麦や麦稈(むぎわら)は知事の馬のために要求され...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...青白い大きな麦稈(むぎわら)帽をかぶったりして歩いてゐるのを見て行くのは...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...白地の浴衣(ゆかた)に麦稈帽(むぎわらぼう)を被った裔一は...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...三種の麦稈などは...
柳田国男 「母の手毬歌」
...麦稈(むぎわら)を枕大に束ねて筒切りにしたホテというもの一面に刺して天日に乾かす...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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