...例の麦稈(むぎわら)帽子を帽子掛けから取って立ち上がった...
有島武郎 「或る女」
...年老いた父が今麦稈(むぎわら)帽子を釘(くぎ)にひっかけている...
有島武郎 「星座」
...」と麦稈帽は一寸お辞儀をした...
薄田泣菫 「茶話」
...古い麦稈(むぎわら)帽でひよつくり神戸に帰つて来た島村氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...麦稈(むぎわら)帽子...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...暢気(のんき)さうに岩魚(いはな)を釣つて居る鍔(つば)の大きい麦稈(むぎわら)帽子の人もあつた...
田山花袋 「朝」
...古い麦稈(むぎわら)帽子をかむって...
田山花袋 「田舎教師」
...その上で新しい鍔広(つばひろ)の麦稈帽を日にかゞやかしつゝ避暑客が鮎を釣つてゐるのがそれと指(ゆびさ)された...
田山録弥 「浴室」
...古ぼけた麦稈帽の下から...
豊島与志雄 「悪夢」
...その新らしい麦稈帽子だけが...
豊島与志雄 「土地」
...破れかかった麦稈(むぎわら)帽子を脱いで...
中村地平 「南方郵信」
...麦稈の敷藁だけを提供してやる...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...大頭に麦稈帽子(むぎわらぼうし)をかむり...
新美南吉 「かぶと虫」
...膝から麦稈(むぎわら)帽子が落ちた...
久生十蘭 「金狼」
...二三年前に流行った伊太利風の大きな麦稈帽子をひっぱりだし...
久生十蘭 「だいこん」
...牧草や大麦や麦稈(むぎわら)は知事の馬のために要求され...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...麦わらそれは細き麦稈(むぎわら)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...老爺(おやぢ)はやをら中央(まんなか)の麦稈(むぎわら)椅子(いす)に掛けながら...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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