例文・使い方一覧でみる「麗質」の意味

...天のなせる麗質に... 天のなせる麗質にの読み方
泉鏡花「婦系図」

...ことに其の清麗透徹たる山水は克（よ）く天然の麗質を生じて... ことに其の清麗透徹たる山水は克く天然の麗質を生じての読み方
田山花袋「秋の岐蘇路」

...天の生せる麗質で... 天の生せる麗質での読み方
徳冨蘆花「漁師の娘」

...――天成の麗質で... ――天成の麗質での読み方
豊島与志雄「聖女人像」

...... の読み方
永井荷風「矢はずぐさ」

...かくのごとく不可思議、不可測（ふかそく）の心を有している雪江さんも、細君と話をしているうちはさほどとも思わなかったが、主人が帰ってきて油壺を抛（ほう）り出すやいなや、たちまち死竜（しりゅう）に蒸汽喞筒（じょうきポンプ）を注ぎかけたるごとく、勃然（ぼつぜん）としてその深奥（しんおう）にして窺知（きち）すべからざる、巧妙なる、美妙なる、奇妙なる、霊妙なる、麗質を、惜気もなく発揚し了（おわ）った... かくのごとく不可思議、不可測の心を有している雪江さんも、細君と話をしているうちはさほどとも思わなかったが、主人が帰ってきて油壺を抛り出すやいなや、たちまち死竜に蒸汽喞筒を注ぎかけたるごとく、勃然としてその深奥にして窺知すべからざる、巧妙なる、美妙なる、奇妙なる、霊妙なる、麗質を、惜気もなく発揚し了ったの読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...生得の麗質が年齢を刻（きぎ）む由もないほど玲瓏（れいろう）としているためでしょう... 生得の麗質が年齢を刻む由もないほど玲瓏としているためでしょうの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...生得の麗質が年齡を刻（きざ）む由もないほど玲瓏（れいろう）として居るためでせう... 生得の麗質が年齡を刻む由もないほど玲瓏として居るためでせうの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...その上彼女は麗質美貌であり... その上彼女は麗質美貌でありの読み方
長谷川時雨「芳川鎌子」

...天（てん）のなせる麗質（れいしつ）... 天のなせる麗質の読み方
一葉女史「たま※［＃「ころもへん＋攀」、U+897B］」

...天のなせる麗質よきは顏のみか... 天のなせる麗質よきは顏のみかの読み方
一葉「暗夜」

...天成の麗質であったが... 天成の麗質であったがの読み方
穂積陳重「法窓夜話」

...麗質を天にそねまれてか... 麗質を天にそねまれてかの読み方
三上於菟吉「雪之丞変化」

...すぐれた麗質も備えていることで... すぐれた麗質も備えていることでの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...田舎（いなか）の人の娘にもそうした麗質の備わった人があるかもしれません... 田舎の人の娘にもそうした麗質の備わった人があるかもしれませんの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...天然の麗質（れいしつ）は... 天然の麗質はの読み方
吉川英治「三国志」

...母の麗質をそのままにうけている... 母の麗質をそのままにうけているの読み方
吉川英治「親鸞」

...彼女の天のなせる麗質は... 彼女の天のなせる麗質はの読み方
吉川英治「日本名婦伝」