...それは十五、六の麗しい女で、その後には一人の婢がつきそっていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...紅く化粧をした顔の麗しいことは...
田中貢太郎 「瞳人語」
...夏の麗しい日々も...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...最も麗しい春の日をそこなうそれらの北風は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ただひとり一個所の傷も負わず、崇高な姿で、血にまみれ、麗しい顔をし、不死身なるかのように平然としているこの青年は、その落ち着いた一瞥(いちべつ)の威厳のみで既に、ものすごい一群の者らをして、彼を殺すに当たって尊敬の念を起こさしめるかと思われた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それらの、親しい、悲しい、勇敢な、麗しい、あるいは悲壮な者らは、皆夢であったのか? 彼らは実際存在していたのか? 暴動はすべてを硝煙のうちに巻き込んでしまっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人のゐない宿屋の一室に置き捨てられた鏡台の曳出(ひきだ)しからは無名の音楽者の書きかけた麗しい未成(みせい)の楽譜のきれはしが発見せられはしまいか...
永井荷風 「海洋の旅」
...始めから終りまで麗しい印象を以て...
永井荷風 「海洋の旅」
...美しいもの麗しいものを敬慕するに止まる...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...よく晴れた麗しい日和で...
原民喜 「永遠のみどり」
...あんな麗しいものが梢の青空にかかり...
原民喜 「小さな庭」
...何て麗しいんでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...いつか申し上げた筈のその麗しい夜の景色のことは...
牧野信一 「青白き公園」
...まあ彼(あ)の麗しい霞のたな引いたニール河の彼方を見て御覧!私達が今見渡すこの広い河の向ふまでを...
牧野信一 「青白き公園」
...地を這う小虫も麗しい五月の地苔(こけ)も皆...
宮本百合子 「五月の空」
...只ホリシス神の御機嫌のみは益(ますます)麗しいと見えまして...
夢野久作 「鼻の表現」
...ナポレオンは若くして麗しいルイザを愛した...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...桃山城の豪華を小さく纒(まと)め込んだほども麗しいが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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