...一同「排泄した上小屋に入った」という記事が都下の大新聞に麗々しく出ていた...
石川欣一 「山を思う」
...女郎から來た「雪の屋さま」當ての手紙をすべて序文つきで麗々しく雜誌北星に出すのも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...十八年間勤めあげたことが麗々しく書きならべてある...
大杉栄 「日本脱出記」
...大相撲(おおずもう)の番附などが麗々しく貼(は)られてある...
相馬泰三 「六月」
...麗々しく昔の役人達の名と書判とがそこに見られた...
田山花袋 「歸國」
...いとも麗々しく書いてあるではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの人の持つ麗々しい気品のある...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...おなじ紫系統の紺ぽいお召(めし)の羽織がいかにも落ちついた年頃の麗々しさだった...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...大隈(おおくま)侯夫人綾子も老いての後も麗々しかったように美しかった...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...私の下手な字が麗々しく先頭をかざっている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...次の様な金文字が麗々しく書かれているのである...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...麗々しく書き立てた...
火野葦平 「糞尿譚」
...自らを励まするが如く武張つて「唖子にも夢がある」と麗々しく誌したのである...
牧野信一 「消息抄(近頃書いた或る私の手紙から。)」
...根も葉も無い蔭口が新聞へ麗々しく出たのでそれを湯村の悪戯(いたづら)と察して怒つただけだ...
眞山青果 「茗荷畠」
...子は胸が躍る様な気持になりながら麗々しい髪の一筋一筋から白い三日月の出て居る爪先までまじまじと眺め入っては折々目を見合わせて安らかな微笑みを交して居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...今頃英学塾というような敵性語を教える看板を麗々しくかけておくのは国賊だと...
宮本百合子 「結集」
...思いやりもなしに婿として麗々しく扱われるようなことになっては今さら醜態で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それが麗々しく書かれてあるところを見ると...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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