...大相撲(おおずもう)の番附などが麗々しく貼(は)られてある...
相馬泰三 「六月」
...麗々しく会社の名まで記してからに...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...幾枚も麗々しく掲げてある...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...麗々しく高札場にブラ下がって居るじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...麗々しく練り出すわけにも行くまいと仰しやつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...麗々しく練り出すわけにも行くまいと仰しゃって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...麗々しく雅号をつけるなんかテレ臭いので到頭本名で通してしまつた...
萩原朔太郎 「名前の話」
...あの人の持つ麗々しい気品のある...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...おなじ紫系統の紺ぽいお召(めし)の羽織がいかにも落ちついた年頃の麗々しさだった...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...麗々しく先頭をかざっている...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...仮面強盗の写真を麗々しく出しているんですから...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...自らを励まするが如く武張つて「唖子にも夢がある」と麗々しく誌したのである...
牧野信一 「消息抄(近頃書いた或る私の手紙から。)」
...それによりて出たらめなる一文を草し麗々しくも三日に亙りて之を紙上に連載したり...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...子は胸が躍る様な気持になりながら麗々しい髪の一筋一筋から白い三日月の出て居る爪先までまじまじと眺め入っては折々目を見合わせて安らかな微笑みを交して居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...今頃英学塾というような敵性語を教える看板を麗々しくかけておくのは国賊だと...
宮本百合子 「結集」
...これには麗々しく月刊講座とあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...思いやりもなしに婿として麗々しく扱われるようなことになっては今さら醜態で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それが麗々しく書かれてあるところを見ると...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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