...麗々(れいれい)と「報正新報」と書してあった...
有島武郎 「或る女」
...一同「排泄した上小屋に入った」という記事が都下の大新聞に麗々しく出ていた...
石川欣一 「山を思う」
...腕白時代の書初(かきぞ)めが麗々しく表装されて床の間に掛けられるようなもんだ...
内田魯庵 「四十年前」
...幾枚も麗々しく掲げてある...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...麗々(れいれい)しく彼のいわゆる大論文を掲げて得意がるのは...
夏目漱石 「三四郎」
...ただ麗々と蕎麦の名前をかいて張り付けたねだん付けだけは全く新しい...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...なぜあんなまずいものを麗々(れいれい)と懸けておくんですと尋(たず)ねたところ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...室の中には妙な書が麗々と壁に貼(は)りつけてある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...麗々しく高札場にブラ下がって居るじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いとも麗々しく書いてあるではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いとも麗々しく書いてあるではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...次の手紙では槙原英太郎殿と麗々しく認められたり...
牧野信一 「月あかり」
...鈴本亭の前に麗々と「池田亀太郎出演」の看板の掲げられるやいなや物見高い都雀はソレ行けヤレ行け早くも開場早々にして...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...その二面に麗々(れい/\)と自分の寫眞が出てゐて「文學か保險か」と大きな標題(みだし)の横に「三田派の青年文士水上瀧太郎氏歸る」と小標題(こみだし)を振つて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...気がついて見ると鶏舎の戸にも「養鶏所」と麗々しく書いてある...
宮本百合子 「後庭」
...これには麗々しく月刊講座とあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかもそれらを麗々と御陵の周囲に立てまわすことになっていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一円の金貨が六ツか八ツも有升(ありまし)たがお祖父(ぢい)さまは軈(やが)て其一(ひとつ)をとり出(いだ)して麗々とわたしの手の掌(ひら)へ戴(のせ)て下(くださ)つた時...
若松賤子 「黄金機会」
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