...十八年間勤めあげたことが麗々しく書きならべてある...
大杉栄 「日本脱出記」
...麗々しく昔の役人達の名と書判とがそこに見られた...
田山花袋 「歸國」
...われわれのやる麗々しい会話はみんな...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...麗々しく会社の名まで記してからに...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...松屋呉服店の裏通にこの頃開店した麗々亭(れいれいてい)とかいうおでん屋へ是非とも寄ってくれ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...みな麗々(れいれい)と自筆の署名をしているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...麗々しく高札場にブラ下がって居るじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それ/″\違つた筆跡(ひつせき)らしく見せて麗々とのたくらせてあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...判官三郎と麗々しく四文字...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...麗々しく雅号をつけるなんかテレ臭いので到頭本名で通してしまつた...
萩原朔太郎 「名前の話」
...おなじ紫系統の紺ぽいお召(めし)の羽織がいかにも落ちついた年頃の麗々しさだった...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...次の様な金文字が麗々しく書かれているのである...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...看板には電話番号など麗々(れいれい)しく書きこんではいるが...
火野葦平 「糞尿譚」
...第一頁に麗々と「余の第一作を幼児よりの友B兄へ捧ぐ...
牧野信一 「蔭ひなた」
...それによりて出たらめなる一文を草し麗々しくも三日に亙りて之を紙上に連載したり...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...今頃英学塾というような敵性語を教える看板を麗々しくかけておくのは国賊だと...
宮本百合子 「結集」
...本の後に麗々と載って居るのだから致し方が無い...
柳田国男 「予が出版事業」
...麗々とお惚気(のろけ)の画讃(がさん)を書くことすらある...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
便利!手書き漢字入力検索