...大相撲(おおずもう)の番附などが麗々しく貼(は)られてある...
相馬泰三 「六月」
...麗々しく昔の役人達の名と書判とがそこに見られた...
田山花袋 「歸國」
...麗々しく会社の名まで記してからに...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...誠者天之道也(まことはてんのみちなり)と云う額が麗々と掛けてある...
夏目漱石 「それから」
...なぜあんなまずいものを麗々(れいれい)と懸けておくんですと尋(たず)ねたところ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...麗々しく高札場にブラ下がって居るじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それ/″\違つた筆跡(ひつせき)らしく見せて麗々とのたくらせてあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...判官三郎と麗々しく四文字...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...大隈(おおくま)侯夫人綾子も老いての後も麗々しかったように美しかった...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...次の様な金文字が麗々しく書かれているのである...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...麗々と筆がその傍に備へてある――大体...
牧野信一 「極夜の記」
...何年も前から麗々と詰つてゐる...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...根も葉も無い蔭口が新聞へ麗々しく出たのでそれを湯村の悪戯(いたづら)と察して怒つただけだ...
眞山青果 「茗荷畠」
...それによりて出たらめなる一文を草し麗々しくも三日に亙りて之を紙上に連載したり...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...これには麗々しく月刊講座とあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかもそれらを麗々と御陵の周囲に立てまわすことになっていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それが麗々しく書かれてあるところを見ると...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
...一円の金貨が六ツか八ツも有升(ありまし)たがお祖父(ぢい)さまは軈(やが)て其一(ひとつ)をとり出(いだ)して麗々とわたしの手の掌(ひら)へ戴(のせ)て下(くださ)つた時...
若松賤子 「黄金機会」
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