...麗々(れいれい)しく書いて御眼(おめ)にかける程の事は何もない...
芥川龍之介 「忘れられぬ印象」
...麗々(れいれい)と「報正新報」と書してあった...
有島武郎 「或る女」
...腕白時代の書初(かきぞ)めが麗々しく表装されて床の間に掛けられるようなもんだ...
内田魯庵 「四十年前」
...十八年間勤めあげたことが麗々しく書きならべてある...
大杉栄 「日本脱出記」
...麗々しく昔の役人達の名と書判とがそこに見られた...
田山花袋 「歸國」
...そして麗々と官長夫妻の署名がしてある...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...麗々しく会社の名まで記してからに...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...見返しにその宛名が麗々とよまれるのだ...
仲村渠 「詩と詩集」
...いとも麗々しく書いてあるではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大隈(おおくま)侯夫人綾子も老いての後も麗々しかったように美しかった...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...平安朝になっては美人の形容が「あかかがちのように麗々(れいれい)しく」と讃えられている...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...私の下手な字が麗々しく先頭をかざっている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...看板には電話番号など麗々(れいれい)しく書きこんではいるが...
火野葦平 「糞尿譚」
...根も葉も無い蔭口が新聞へ麗々しく出たのでそれを湯村の悪戯(いたづら)と察して怒つただけだ...
眞山青果 「茗荷畠」
...麗々(れいれい)しく...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その二面に麗々(れい/\)と自分の寫眞が出てゐて「文學か保險か」と大きな標題(みだし)の横に「三田派の青年文士水上瀧太郎氏歸る」と小標題(こみだし)を振つて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...今頃英学塾というような敵性語を教える看板を麗々しくかけておくのは国賊だと...
宮本百合子 「結集」
...思いやりもなしに婿として麗々しく扱われるようなことになっては今さら醜態で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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