...可なり奇麗な通りになつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼はいきなり女を抱きあげて綺麗な帷(とばり)の垂れている室の中へ入って行った...
田中貢太郎 「荷花公主」
...これらの記事が春琴を視(み)ること神のごとくであったらしい検校から出たものとすればどれほど信を置いてよいか分らないけれども彼女の生れつきの容貌(ようぼう)が「端麗にして高雅」であったことはいろいろな事実から立証される...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...小野鵞堂(おのがどう)の書風を更に骨無しにしたような、よくいえば流麗、わるくいえばぬらりくらりした字体で、それがまた不思議なくらい封筒の絵とぴったり合っている...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...これを綺麗(きれい)に掃除して...
田山花袋 「蒲団」
...大きな長火鉢を置いた座敷が綺麗(きれい)に取りかたづけられて...
近松秋江 「うつり香」
...うち晴れた穏かな夜で、月が綺麗だった...
豊島与志雄 「霧の中」
...お清と綺麗な一夜を明かしたことが...
豊島与志雄 「反抗」
...両方の指をしばらく奇麗に働かした後...
夏目漱石 「それから」
...もっと奇麗(きれい)な家にも住みたい...
「文士の生活」
...荷(にな)うさまを綺麗(グレースフル)にし...
新渡戸稲造 「自警録」
...綺麗な妹が二人もあるといふぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな綺麗なのばかりをりますから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「おお綺麗(きれい)だなア……」「綺麗でしょう……」「どうしたンだい...
林芙美子 「魚の序文」
...こんな綺麗な花が咲く...
牧野富太郎 「植物記」
...机の上にも奇麗な花をたっぷりいけて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...金づかいが綺麗なばかりでなく...
夢野久作 「復讐」
...高麗(こま)などの思わぬ敵襲をうしろに聞き...
吉川英治 「私本太平記」
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