...主人も――綺麗に髪を分けた主人は小手調(こてしら)べをすませた手品師(てじなし)のように...
芥川龍之介 「少年」
...綺麗な……』と言つて覗(のぞ)き込む...
石川啄木 「札幌」
...「いと麗しき神來ましつ」とまをしき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...あなたの肉体もちょっと綺麗ですね...
豊島与志雄 「女と帽子」
...この七月の麗わしい日に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...高麗に止つて函普と共に滿洲へは行かなかつた...
内藤湖南 「女眞種族の同源傳説」
...その次はどうするかと思うと主人の紬(つむぎ)の上着を大風呂敷のように拡(ひろ)げてこれに細君の帯と主人の羽織と繻絆(じゅばん)とその他あらゆる雑物(ぞうもつ)を奇麗に畳んでくるみ込む...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...綺麗な娘が居たように思うが――あれは誰だ」「浅の妹の菊でございます」「その菊でよい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんなに綺麗なくせにこれんばかしも色氣といふものはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すると綺麗な日の光が射して...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...彼女の麗わしさを囲繞(いじょう)し秘蔵しているように思われる燐然(さんぜん)たる雰囲気の中に...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...それは綺麗な不思議な絵をかいた傘でした...
宮原晃一郎 「夢の国」
...綺麗な餓鬼共...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その時間を利用して群る人々の顔の中から目立つた綺麗な顔を模索した...
横光利一 「父」
...端麗な)思わず眼がすくむことがある...
吉川英治 「親鸞」
...眉目(みめ)麗(うる)わしいものは召抱えて来たが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...葉子は、まだ黒吉と同じように、十(とう)位だったが、顔は綺麗だし、芸は上手いし、自由な小鳥のように朗らかで、あの気六ヶ敷い団長にすら、この上もなく可愛がられていたから、この陰惨な曲馬団の中でも、彼女だけは、充分幸福なように見えた...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...振撒いた年若き麗魔...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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