...一山(さん)の豺狼(さいろう)麋鹿(びろく)畏(おそ)れ従はぬものとてなかりしかば...
巌谷小波 「こがね丸」
...麋(おほしか)の狩人(かりうど)の成(なれ)の果(はて)なる看護人(かんごにん)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...麋鹿のおのづから溪水に就くが如き也...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
... 485麋鹿並びに猛獸を屠ふることこそ優(まし)ならめ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...梅若冢(うめわかづか)の柳を見ても黄昏一片麋蕪雨(こうこんいっぺんびぶのあめ)と柏如亭(かしわぎじょてい)が名吟を思ふべき人もなくなりたり...
永井荷風 「桑中喜語」
...麋鹿(びろく)ヲ友トシ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひる頃一人の女が牛乳と麋(となかい)の焼肉を持って来てくれた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「かなしき女王」
...恍(こう)として他郷の深山麋熊の林中にあるを忘(わす)る...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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