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内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...或晩薪や麁朶や日頃汗水垂らして掘つた木の根などが壁に堆く積んであつたのを大勢で持ち運び/\入口の戸を壓して一杯に積んでおいた...
長塚節 「芋掘り」
...お品(しな)は鍋(なべ)の蓋(ふた)をとつて麁朶(そだ)の焔(ほのほ)を翳(かざ)しながら「こりや芋(いも)か何(なん)でえ」と聞(き)いた...
長塚節 「土」
...其(そ)の間(あひだ)には與吉(よきち)を背負(せお)つて林(はやし)の中(なか)を歩(ある)いて竹(たけ)の竿(さを)で作(つく)つた鍵(かぎ)の手(て)で枯枝(かれえだ)を採(と)つては麁朶(そだ)を束(たば)ねるのが務(つとめ)であつた...
長塚節 「土」
...「松麁朶(まつそだ)で卅五把(は)ぢや相場(さうば)はさうでもねえが...
長塚節 「土」
...其處(そこ)には此(これ)も褞袍(どてら)を被(はお)つた彼等(かれら)の伴侶(なかま)が圍爐裏(ゐろり)へ麁朶(そだ)を燻(く)べて暖(あたゝ)まりながら待(ま)つて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...麁朶(そだ)の焔(ほのほ)が手(て)ランプに光(ひかり)を添(そ)へて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は近頃(ちかごろ)に成(な)つてから毎日(まいにち)の樣(やう)に林(はやし)を歩(ある)いては麁朶(そだ)を脊負(せお)つて來(き)て折(を)つては焚(た)き折(を)つては焚(た)きして居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...彼等(かれら)は外(そと)の壁際(かべぎは)から麁朶(そだ)の一把(は)を持(も)つて行(ゆ)く者(もの)も有(あ)つた...
長塚節 「土」
...殊更(ことさら)に身(み)に沁(し)む寒(さむ)さに圍爐裏(ゐろり)には麁朶(そだ)の火(ひ)が焔(ほのほ)を立(た)てた...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は漸(やうや)く火鉢(ひばち)に麁朶(そだ)を燻(くべ)た...
長塚節 「土」
...煙管(きせる)を持(も)たぬ所在(しよざい)なさに麁朶(そだ)の先(さき)を折(を)つて其(その)癖(くせ)の舌(した)を鳴(な)らしつゝ齒齦(はぐき)をつゝいて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は狹(せま)い土間(どま)に掻(か)き集(あつ)めてあつた落葉(おちば)や麁朶(そだ)に火(ひ)を點(つ)けた...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)はどん/\と落葉(おちば)や麁朶(そだ)を焚(た)いた...
長塚節 「土」
...分家の厩のうしろの麁朶の中へ一羽逃げ込んだのがある...
長塚節 「十日間」
...麁朶の先がずる/\と道を引きずつて車輪を急劇に廻轉するのをゆるめる...
長塚節 「松蟲草」
...以前塩をとつたことがあつたと見えて棚には麁朶が載せてある...
長塚節 「隣室の客」
...通りかかりの麁朶を背負つた村びとたちも立ち止つて...
堀辰雄 「匈奴の森など」
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