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饗庭篁村 「木曾道中記」
...」「これは麁末(そまつ)なや...
泉鏡花 「悪獣篇」
...「お麁末様(そまつさま)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...麁末(そまつ)な椅子に掛けて...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...お麁末(そまつ)でござりますが」お槇はそこで贈物を前へ出した...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...お麁末(そまつ)ながら浴室(ゆどの)や女中部屋を建増した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...麁末之辨當申付候...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...麁末之辨當申付候」といふところで大舞臺の幕切れといふ趣きであるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...麁末(そまつ)な松板(まついた)で拵(こしら)へた出來合(できあひ)の棺桶(くわんをけ)はみり/\と鳴(な)つた...
長塚節 「土」
...麁末(そまつ)な棺臺(くわんだい)は少(すこ)し堆(うづたか)く成(な)つた土(つち)の上(うへ)に置(お)かれて...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は奉公(ほうこう)にばかり出(で)て居(ゐ)たのでそれ程(ほど)麁末(そまつ)な物(もの)を口(くち)にしたことはない...
長塚節 「土」
...什(どんな)麁末(そまつ)な物(もの)でも彼等(かれら)の口(くち)には問題(もんだい)ではない...
長塚節 「土」
...網にしての麁末極まつたこんなものでも鮭の進路を他にそらさない仕掛なのであるといふことだ...
長塚節 「利根川の一夜」
...お勢の親を麁末(そまつ)にするのまでを文三の罪にして難題を言懸ける...
二葉亭四迷 「浮雲」
...他部族の男の種を宿さぬよう麁末(そまつ)な手術を仕損じてか...
南方熊楠 「十二支考」
...輪廓もっとも麁末(そまつ)ながら...
南方熊楠 「十二支考」
...骨折り賃として硬い骨を噛(かじ)り麁末(そまつ)な肉を啖(くら)うべく...
南方熊楠 「十二支考」
...幾分か麁末(そまつ)なるところあるがごとし...
三宅花圃 「藪の鶯」
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