...つい麁(そそう)を...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...次を麁蝦夷(アラエゾ)...
太宰治 「津軽」
...麁末(そまつ)な松板(まついた)で拵(こしら)へた出來合(できあひ)の棺桶(くわんをけ)はみり/\と鳴(な)つた...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は奉公(ほうこう)にばかり出(で)て居(ゐ)たのでそれ程(ほど)麁末(そまつ)な物(もの)を口(くち)にしたことはない...
長塚節 「土」
...什(どんな)麁末(そまつ)な物(もの)でも彼等(かれら)の口(くち)には問題(もんだい)ではない...
長塚節 「土」
...麁朶(そだ)の焔(ほのほ)が手(て)ランプに光(ひかり)を添(そ)へて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...彼等(かれら)は外(そと)の壁際(かべぎは)から麁朶(そだ)の一把(は)を持(も)つて行(ゆ)く者(もの)も有(あ)つた...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)はどん/\と落葉(おちば)や麁朶(そだ)を焚(た)いた...
長塚節 「土」
...つい気がつきませんでした」とあたかも主人に向って麁忽(そこつ)を詫(わ)びているように見える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...此矛盾は益三日の記事の麁忽に追記せられたることを證する者なり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...遂(つ)ひに麁想(そそう)をせぬやうに成(な)りぬ...
一葉女史 「大つごもり」
...お勢の親を麁末(そまつ)にするのまでを文三の罪にして難題を言懸ける...
二葉亭四迷 「浮雲」
...乙な眼遣(めづかい)をし麁匆(ぞんざい)な言葉を遣って...
二葉亭四迷 「浮雲」
...かつその客観を写すところきわめて麁鹵(そろ)にして精細ならず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...『文鳳麁画』といふのは極めて略画であるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...しかし『文鳳麁画』に比すると...
正岡子規 「病牀六尺」
...ブラブラと日を送るから昨年の「猴に関する民俗と伝説」も麁稿(そこう)は完成しながら容易に清書せず忘れてしまい...
南方熊楠 「十二支考」
...麁闊(そかつ)なりし輩も和熟親睦せしなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
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