...鹽椎(しほつち)の神四來て問ひて曰はく...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...今や鹽釜にうつらむとす...
大町桂月 「金華山」
...食鹽一升の闇値は白米二升引替なりと云...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...然し二つに割つて鹽で壓(お)す時には其齒切のいゝことが凉しさを添へるやうで...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...やまと煮(に)と書(か)いた牛肉(ぎうにく)の鑵詰(くわんづめ)が三本(ぼん)と菓子(くわし)でもあるかと思(おも)ふ小(ちひ)さな紙包(かみづゝみ)の堅(かた)めた食鹽(しよくえん)の四つ五つとが出(で)た...
長塚節 「土」
...どんな鹽梅(あんばい)だ」「お...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若旦那の幾太郎を手鹽にかけて育てて居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛んでもないことでございます」次郎右衞門は胡麻鹽(ごましほ)になつた頭を掻き乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鹽煮餅(しほにもち)を買ふ隙(ひま)もありやしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小作りの胡麻鹽髷(ごましほまげ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...油氣のない胡麻鹽の頭...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一望百里鹽澤の外...
濱田耕作 「埃及雜記」
...魂に鹽を近くれば...
南方熊楠 「鹽に關する迷信」
...靈飯に鹽を避け、土鍋を用て炊ぐも、本(も)と亡靈が鹽と鐵を忌むとせしに出るならん...
南方熊楠 「鹽に關する迷信」
...鹽扱ふに必ず先づ左肩上に少許の鹽を撒過す(M. R. Cox,‘An Introduction to Folk-lore, 1895, p. 10)...
南方熊楠 「鹽に關する迷信」
...この鹽梅では本當に一年で歸つて下すつても...
森林太郎 「身上話」
...ヤタロウ一旦鹽漬にしたものを出して...
柳田國男 「食料名彙」
...師走の暮れには鹽鮭を藁つとにして親類や知己に贈る...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
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