...翌廿八日白濱より黒神村上方の高地に至る間時々鹽素臭を少しく感じたり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...この鹽原の奧をもッと奧までも自動車がとほるのだ...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...かの女の兄なる人は天鹽(てしほ)の或山林から枕木を切り出し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...鹽土老翁が鹽を燒きし時...
大町桂月 「金華山」
...『鹽原は幾度も遊びたる處也...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...』若い嚊も二つ三つ食つたが、深い霧の處々切れて晴れて行くのを見て、『好い鹽梅だ...
田山花袋 「歸國」
...戰爭以來意想外の事多けれど鹽一升百圓以上に上りしは唯驚くの外なし...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...鹽酸コカインやヂウレチンのきゝめ加減...
中島敦 「かめれおん日記」
...客はなにといつたやうな鹽梅に耳を先へ出す...
長塚節 「竹の里人〔二〕」
...そんだがお前(めえ)どんな鹽梅(あんべえ)なんでえ」「俺(お)らそれ程(ほど)でねえと思(おも)つて居(ゐ)たが三四日(さんよつか)横(よこ)に成(な)つた切(きり)でなあ...
長塚節 「土」
...鹽谷にしすみかま探り...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...其れから長い金山道を上つて、金山上のコマツ峰(みね)の鐵索の側に立つて、黒岩、鬼怒、臺倉(だいぐら)、帝釋(たいしやく)、田代、鹽原の山、女貌等を泌々と眺めた...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...丁度いゝ鹽梅(あんばい)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細かい利潤まで見て居ると言つた後の世の鹽原太助のやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...關東(かんとう)では日光(につこう)や鹽原(しほばら)...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...我が目へ鹽を塗つて喰ふて下され喰ふて下され」とでもいふやうな事なるべし...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...トウブンヅケ大根や茄子を鹽少なく漬けたものを當分漬(出雲方言考)...
柳田國男 「食料名彙」
...食事了(おは)れば例(れい)により鹽原巡査の落語(らくご)あり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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