...常に自分を加減し鹽梅する不自然と...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...斷崖(だんがい)の巖(いは)は鹽(しほ)を削(けづ)つて舌(した)を刺(さ)す...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...鹽山の奧から掘り出して來るので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「九月二日、鹽山發...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かの女は渠の食鹽に茶づけの給仕をしながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...男達の鹽辛声(しおからごえ)と...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...一度鹽原温泉で姿を見たことがありますよ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...鹽盈つ珠鹽乾る珠并せて兩箇(ふたつ)を授けまつりて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...」「君は自分の手鹽にかけた作品を市場にさらしたあとの突き刺されるやうな悲しみを知らないやうだ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...鹽原の谷も多くこれに讓らない...
田山花袋 「日光」
...じり/\と白(しろ)く火箸(ひばし)へ燒(や)け附(つ)いた鹽(しほ)が長(なが)く火箸(ひばし)に臭氣(しうき)を止(と)めた...
長塚節 「土」
...何時でも鹽氣があつた」「親分は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...年よりは老けて見える胡麻(ごま)鹽頭...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕の如き鹽センベイにて晩酌する徒輩にとつて...
萩原朔太郎 「歳末に近き或る冬の日の日記」
...章魚と鹽鮭ぐらゐを見ただけである...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...鹽花こそふらね跡は一まづ掃き出して...
樋口一葉 「大つごもり」
...松魚の鹽辛くさからざるにあらず...
福澤諭吉 「肉食之説」
...師走の暮れには鹽鮭を藁つとにして親類や知己に贈る...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
便利!手書き漢字入力検索