...酸化カリウム(K2O)(痕跡)及び鹽素を含有せり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...かの女の兄なる人は天鹽(てしほ)の或山林から枕木を切り出し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...鹽漬(しほづけ)の胡瓜(きうり)や...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...「熱はどんな鹽梅です」と獨言のやうに呟き乍ら春三郎は體温表を見た...
高濱虚子 「續俳諧師」
...鹽を扱ふ者は鹽の座...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...左京皇別吉田連の祖鹽乘津彦命が三己の地に遣されしは...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...神代鎌もたやすくは手出しがならぬといふ鹽梅で構へて居る...
長塚節 「撃劍興行」
...中洲は鹽田である...
長塚節 「白甜瓜」
...どんな事で口火を切つてどんな鹽梅(あんばい)に進行させたかといつたつてそれも言へぬ...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...小麥粉(こむぎこ)を少(すこ)し鹽(しほ)を入(い)れた水(みづ)で捏(こ)ねて...
長塚節 「土」
...松が關ツちふ相撲知つてるかねと問うたので余は囘向院の相撲で嘗て見たことを話すと彼は乘地になつたといふ鹽梅で「ありやなんだ石岡の酒藏に米搗をして居たんだがとう/\相撲になつちまつた...
長塚節 「土浦の川口」
...其れから長い金山道を上つて、金山上のコマツ峰(みね)の鐵索の側に立つて、黒岩、鬼怒、臺倉(だいぐら)、帝釋(たいしやく)、田代、鹽原の山、女貌等を泌々と眺めた...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...好い鹽梅に、捕物の名人錢形の平次が、寄合の歸り子分のガラツ八と二人で、鶴吉の表で飮んで居ることが解つたので、取り敢へず引張り出して、――繩張り違ひだから――と再三斷るのを無理に、兎も角檢屍の役人の來る前に一通り現場を見て貰ふことになつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...壺(つぼ)の中(なか)に鹽漬(しほづ)けとして保存(ほぞん)されるし...
濱田青陵 「博物館」
...鹽扱ふに必ず先づ左肩上に少許の鹽を撒過す(M. R. Cox,‘An Introduction to Folk-lore, 1895, p. 10)...
南方熊楠 「鹽に關する迷信」
...やはり東北には無鹽の青物がある...
柳田國男 「食料名彙」
...鹽合物といふ用語例も殘つて居る...
柳田國男 「食料名彙」
...メダレ以前の食鹽は製し方が粗末で「にがり」が多く之を貯藏することが容易でなかつた...
柳田國男 「食料名彙」
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