...鹹水(かんすい)貝塚は元來(ぐわんらい)海邊(かいへん)に在るべきものなれど年月の經(た)つに從ひ土地隆起(とちりうき)の爲...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...甘酸辛鹹(かんさんしんかん)...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...淡水(たんすい)と鹹水(かんすい)との区別かも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここで鹹(しお)はゆい身体(からだ)を清めたり...
夏目漱石 「こころ」
...橋本は鹹気(しおけ)があるから穀物の種がおろせないのだと云った...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...その老人は十六世紀の欧羅巴(ヨーロッパ)人がそうしたように鹹豚肉(ベーコン)を右手の人差指に巻きつけて食うというふしぎな局面を演じたが...
久生十蘭 「ハムレット」
......
宮沢賢治 「疾中」
...今差上げた料理の中に甘いと鹹いのは勿論...
村井弦斎 「食道楽」
...唾液は口から出てアルカリ性だから鹹(しおから)い味だし...
村井弦斎 「食道楽」
...○味噌は上等の鹹(から)味噌にて蛋白質壱割五分四厘...
村井弦斎 「食道楽」
...塩の鹹(から)い梅干なら四...
村井弦斎 「食道楽」
...鹹(から)い田舎味噌は摺鉢で摺る時少しばかりお砂糖を交(まぜ)ると美味しくなります...
村井弦斎 「食道楽」
...味といっても鹹(から)い中(うち)に一種の甘味がなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...この外に四鹹菜(かんさい)といって香(こう)の物(もの)が四色出ますから皆(み)んなで四十品です...
村井弦斎 「食道楽」
...岨(そは)の下では甘い水と鹹(から)い水とが出合つてゐるのである...
森鴎外 「妄想」
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横瀬夜雨 「花守」
...彼は突き刺すやうな鹹の香に...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...濱名湖は淡水湖なりや鹹水湖(かんすゐこ)なりやとむづかしく考へずとも...
若山牧水 「梅雨紀行」
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