...形は鸛(こう)にそっくりの鳥じゃ...
芥川龍之介 「俊寛」
...鸛(こふ)の鳥(とり)あの頸(くび)をさ...
芥川龍之介 「動物園」
...市廳の大時計のまはりに羽搏(はばたき)する鸛(こふ)の鳥は頸を中天にさし延ばして雨の水玉を喙に受けてる...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「ハルレム」
...有無雲(ありなしぐも)の中天(なかぞら)をひとり寂しく鸛(こふ)の鳥...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...わしの身体は鸛(かうのとり)のやうにふはりと空高く舞ひ揚がることができるのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...鼠(ねずみ)の穴の前に張番(はりばん)をしている鸛(こうづる)のように動かずにいるのね...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...但し是等は食(くら)うべからず即ち(わし)、黄鷹(くまたか)、鳶(とび)、(はやぶさ)、鷹(たか)、黒鷹の類(たぐい)、各種(もろもろ)の鴉(からす)の類(たぐい)、鴕鳥(だちょう)、梟(ふくろ)、鴎(かもめ)、雀鷹(すずめたか)の類(たぐい)、鸛(こう)、鷺(さぎ)、白鳥、※※(おすめどり)、大鷹、(う)、鶴(つる)、鸚鵡(おうむ)の類(たぐい)、鷸(しぎ)および蝙蝠(こうもり)、また凡て羽翼(つばさ)ありて匍(はう)ところの者は汝らには汚(けがれ)たる者なり汝らこれを食(くら)うべからず...
太宰治 「正義と微笑」
...赤ん坊は鸛(こうのとり)が咬(くわ)えて来て木の枝に置いて行くのだと云う風に子供に教えると聞いていたのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...亀は二羽の鸛の間に木の枝に口でぶら下りながら...
豊島与志雄 「文学以前」
...鸛(こふ)の鳥(とり)は首をまはして鳴く...
中勘助 「銀の匙」
...男爵島野清彦 仏国飛行大尉名誉勲章四等帯勲者(オフィシェ・ド・レジオン・ドンヌウル)妻ジャネット このところに眠ると彫りつけた鸛一さんのパパとママの小さな大理石の墓があって...
久生十蘭 「だいこん」
...どんなことがあっても鸛一さんの臨終のねがいを果してあげなければ...
久生十蘭 「だいこん」
...もっと立派な王さまがほしいとしつっこくねだるので神さまはそれではといって生きた大きな鸛にかえておやりになった...
久生十蘭 「だいこん」
...島野 鸛一慰霊祭天宮満寿子昭和二十年九月二日 午前九時於四代目クラブ 鎌倉扇ヶ谷二一(ハルモニュウム)一...
久生十蘭 「だいこん」
...ボボフとかいふ男(ひと)は襟飾(ジャボー)をつけた恰好が鸛(こうのとり)そつくりだつたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...何処からともなく鸛(こうのとり)の翼の音が聞えるやうだ...
牧野信一 「武者窓日記」
...遠くの遠くの方から鸛(こふ)の鳥が銜へて來て...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...鸛(こうのとり)が海の水を用いて自ら灌腸をするのを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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