...例へば本書九〇頁「鷺の歌」を誦するに當て讀者は種々の解釋を試むべき自由を有す...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...窓ぢかに偸立(ぬすだ)つ『禍(まが)』の鷺脚のひびきも聞かめ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...鷺脚(さぎあし)の『嘆(なげ)き』ぞ...
薄田淳介 「白羊宮」
...そして遠くの方でごい鷺が小児の打出す豆太鼓のように...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...五位鷺(ごいさぎ)の秀吉(ひできち)というやくざ者...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鷺の宮の伊庭の家へ舞ひ戻つたが...
林芙美子 「浮雲」
...鷺の宮には、七草の日に、伊庭一家が集る事になつてゐるから、その日はぜひ泊りがけで来てくれるやうにともある...
林芙美子 「浮雲」
...鷺(さぎ)が七つ目の螺旋の線にとび上がるほどの時間であった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...鷺のちぢめて降りて來る黒い脚を兩手で片つ端から押へて...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...さぎというものは、みんな天の川の砂が凝(こご)って、ぼおっとできるもんですからね、そして始終川へ帰りますからね、川原で待っていて、鷺がみんな、脚(あし)をこういう風にして下りてくるとこを、そいつが地べたへつくかつかないうちに、ぴたっと押(おさ)えちまうんです...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...甚五郎は運よく鷺を撃(う)ったので...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...加茂(かも)の川原(かわら)の河風にみのげ乱れて鷺(さぎ)立(たて)るめり」...
柳宗悦 「蓑のこと」
...鷺(さぎ)も飛んでいた...
山本周五郎 「青べか日記」
...一羽(わ)の鷺(さぎ)となって逃げうせた」「おじさんはむちゃだなあ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...田に飛ぶ白鷺(しらさぎ)も...
吉川英治 「新書太閤記」
...鷺(さぎ)の森(もり)のご家内か」奥で親鸞の声――「かたじけない...
吉川英治 「親鸞」
...五位鷺は絶えず河をさかのぼつて翔つてゐる...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...蛾だ!』鷺太郎が...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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