...鷹揚に我等の舟を上下させる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...主筆は鷹揚に淡白(あつさり)と構へて居る...
石川啄木 「菊池君」
...常に鷹揚に構へて...
石川啄木 「菊池君」
...信吾は鷹揚に見下す...
石川啄木 「鳥影」
...鷹揚に見せかけて鼻であしらったり...
梅崎春生 「Sの背中」
...」とトゥリローニーさんが鷹揚に言った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...」といふ素朴の疑問に就いて鷹揚に首を振つて考へ...
太宰治 「お伽草紙」
...」とN君は鷹揚に言ひ...
太宰治 「津軽」
...それを簀子の上に投(ほう)り出すように置きながら鷹揚に腰をかけた...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...ラエーフスキイは鷹揚に空を射つだろうよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...然しあれを少しでももつと鷹揚に無邪氣にして幸福にしてやりたいとのみ考へてゐる...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...罪人でも引っ立てるようにして来て花を座敷の真ン中に突きやると、険相な面をしてムンズリと志摩徳の前へ坐り、片手を懐中に入れたまま、ちょっと頭をさげ、「どうか、今年もごひいきに」志摩徳は、ああ、と鷹揚に受けて、「どうも、お手数だった」といって花の方を顎でしゃくり、「これが、そうなのか」「左様です...
久生十蘭 「魔都」
...すらりとした身体を鷹揚に運んで居る処は...
平出修 「瘢痕」
...鷹揚に構へてゐてこそ...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...何となく鷹揚に点頭いてゐてくれ...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...その上私は従来雨風を知らぬ坊ッチャン育ちであまり前後も考えないで鷹揚に財産を使いすてていたのが癖になっていて...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...鷹揚に肥満した背の高い兄と並び...
横光利一 「旅愁」
...」孔明は車上から鷹揚にそういって...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索