...駒鳥や鶸(ひは)の声の代りに...
芥川龍之介 「山鴫」
...鶸色(ひわいろ)の紋織の羽織に...
池谷信三郎 「橋」
......
立原道造 「優しき歌 ※[#ローマ数字1、1-13-21]・※[#ローマ数字2、1-13-22]」
...藍や鶸(ひわ)や朽葉(くちば)など重りあって縞になった縁をみれば女の子のしめる博多の帯を思いだす...
中勘助 「折紙」
...鶸(ひわ)色なのや...
中勘助 「島守」
...鶸がよわ/\した羽をひろげて切ない鳴きやうをして林から刈田を飛びめぐる...
長塚節 「芋掘り」
...鶸がよわ/\した羽を擴げて切ない鳴きやうをして林から刈田を飛びめぐる...
長塚節 「寫生斷片」
...法然院ひやゝけく庭にもりたる白沙の松の落葉に秋雨ぞ降る竹村は草も茗荷も黄葉してあかるき雨に鵯ぞ鳴くなる白河村女郎花つかねて浸てし白河の水さびしらに降る秋の雨一乘寺村秋雨のしく/\そゝぐ竹垣にほうけて白きたらの木の花詩仙堂落葉せるさくらがもとにい添ひたつ木槿の花の白き秋雨唐鶸(からひは)の雨をさびしみ鳴く庭に十もとに足らぬ黍垂れにけり下鴨に詣づ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...細い澄んだ声を落してゆくのは鶸(ひわ)であつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...鶸茶(ひわちゃ)にけまんを浮かせたあの厚手の吉野...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...それと鶸(ひわ)の雄一羽とである...
正岡子規 「病牀苦語」
...この年の秋の頃に鶸の雌が一羽来て頻りに籠のぐるりを飛んで居たのがあったので...
正岡子規 「病牀苦語」
...その後鶸の雌は余り大食するというので憎まれて無慈悲なる妹のためにその籠の中の共同国から追放せられた...
正岡子規 「病牀苦語」
...鶸茶色(ひわちやいろ)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...」は底本では「掛く」]百舌(もず)も鶸(ひは)も肥えまさり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...これ以上大事にされる鶸はきっとないから...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...かわら鶸(ひわ)――「燕ってやつは馬鹿(ばか)だなあ...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...そんな風にして、明けがたから日暮れ時まで、まるで悪態をつくように、かわら鶸、山雀、岩燕、雀などが、その老いぼれの胡桃の樹を目がけて、若樹のなかから飛び出して行く...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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