...当時の加賀邸の黒板塀と向いの地面の竹垣との間の狭い通路である鶯横町がその月のために昼のように明るく照らされていた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...鶯(うぐいす)ならぬむら雀(すずめ)の初音町(はつねちょう)のはずれ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...三月十五日うれしい藪鶯が鳴く...
種田山頭火 「其中日記」
...……・なんとけさの鶯のへたくそうた・あるだけの酒をたべ風を聴き・悔いることばかりひよどりはないてくれても――(このみち)――このみちをゆく――このみちをゆくよりほかない私である...
種田山頭火 「其中日記」
...梅花の時※と思誤りてや此日頻に鶯の啼くを聞きぬ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...あはれ鶯いづこより来ていづこに去るや...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...庭木の中で鶯(うぐいす)が折々下手な囀(さえず)りを聴かせた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...ほけきょうと忘れかけた鶯(うぐいす)が...
夏目漱石 「草枕」
...しかし鶯という可憐な小鳥が...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...鶯(うぐいす)がささ鳴きをし...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...それに今朝は鶯の声がしない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...この祭いつも卯の花くだしにて鶯(うぐいす)も老て根岸の祭かな修復成る神杉若葉藤の花引き出だす幣(ぬさ)に牡丹の飾り花車(だし)筍(たけのこ)に木の芽をあへて祝ひかな歯が抜けて筍堅く烏賊(いか)こはし不消化な料理を夏の祭かな氏祭(うじまつり)これより根岸蚊(か)の多き(五月十八日)十○前にもいふた南岳(なんがく)文鳳(ぶんぽう)二人の『手競画譜』の絵について二人の優劣を判じて置いたところが...
正岡子規 「病牀六尺」
...(六月七日)二十七○枕許に『光琳(こうりん)画式』と『鶯邨(おうそん)画譜』と二冊の彩色本があつて毎朝毎晩それをひろげて見ては無上の楽として居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...鶯花随処逐春晴...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鶯茶(うぐいすちゃ)の禅家頭巾の裾が垂れている...
吉川英治 「上杉謙信」
...鶯谷の御隠殿(ごいんでん)ちかくへ来た...
吉川英治 「大岡越前」
...戰さやみぬ藪鶯もなき出でよなど...
吉川英治 「折々の記」
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