...鶯(うぐいす)かしら?鶺鴒(せきれい)かしら? と思いながら...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...小鳥がいろ/\来ては鳴く、鶯も鳴いてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...ずゐぶん下手糞な鶯だ...
種田山頭火 「其中日記」
...あんなにたくさん鳴いてた鶯はみんなどこへいったのかしら そんなことを思いながらふと弓なりの枯枝をひろいあげて涙をうかめた...
中勘助 「島守」
...まだ充分(じゆうぶん)に舌(した)が回(まは)りません」宗助(そうすけ)は家(うち)へ歸(かへ)つて御米(およね)に此(この)鶯(うぐひす)の問答(もんだふ)を繰(く)り返(かへ)して聞(き)かせた...
夏目漱石 「門」
...主人の鶯谷(あうこく)は茶色の頭巾を深々と冠り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鶯谷宗匠はあわてゝ茶色の頭巾を脱ぎました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...耳の穴なりに拵へて詰めてあつたんだ」「な――る」「蝋の詰めで耳を塞いだ時は鶯谷宗匠...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何が変なんだ」「けさ銀次の飼っている鶯が死んだんで」「弱って来たのか」「いえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鶯や駒鳥はいつも鳴いてゐるし...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...八十翁の鶯亭金升さんも...
正岡容 「寄席風流」
...鶯(うぐいす)みたいないい声で...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...私は初めてほんとの鶯を聴いたような新鮮な歓びを感じた...
宮本百合子 「木蔭の椽」
...「数曲鶯歌在翠」等の句がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鶯に向って話しかけた...
山本周五郎 「風流太平記」
...よそから鶯餅をもらつて喰べ...
吉川英治 「折々の記」
...――満地の樹々に啼きぬく老鶯の音(ね)の中に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...たとえばそこらに啼いている鶯のようにな」「ホ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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