...当時貞雄さんはまだ五六歳の幼童で膝までしかない鶯色(うぐいすいろ)のセルの着物を着た脆弱そうな少年だった...
海野十三 「三人の双生児」
...杜鵑、鶯、それに銀鈴のやうに澄んだ声も聞えた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...春の伶人(れいじん)の鶯が着る鶯茶...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...」鶯妹はうなずき笑って...
豊島与志雄 「画舫」
...鶯(うぐいす)がやってきます...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鶯(うぐいす)がどこへ来ているか...
中里介山 「大菩薩峠」
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野口雨情 「未刊童謡」
...軒端(のきば)の梅(うめ)に鶯(うぐひす)はづかしき美音(びおん)をば春(はる)の月夜(つきよ)のおぼろげに聞(き)くばかり...
樋口一葉 「經つくゑ」
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正岡子規 「俳諧大要」
...例へば鶯(うぐいす)のあちこちとするや小家がち 蕪村といふ句の如きも「がち」の語あるがために「や」の字さほどにたるまずと...
正岡子規 「俳諧大要」
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宮本百合子 「獄中への手紙」
...「吟船尋柳更聴鶯...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夜飼(よがい)の鶯(うぐいす)が不意に鳴いてみせたような美(い)い声です...
吉川英治 「江戸三国志」
...鶯籠(うぐいすかご)やら酒肴(しゅこう)の重箱(じゅうばこ)をたずさえたりして...
吉川英治 「私本太平記」
...鶯の声が流れて来た...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...一羽の鶯が其處らに巣でもあると見えて...
若山牧水 「比叡山」
...巻八)うちきらし雪はふりつつしかすがに吾宅(わぎへ)の園に鶯なくも (家持...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...鶯の声が詠嘆されているとは言えぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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