...鶯谷(うぐいすだに)...
高浜虚子 「六百句」
...使わしとおくなはれしません」「鶯(うぐいす)の糞(ふん)はどうしてます?」「使(つこ)てます...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...……・なんとけさの鶯のへたくそうた・あるだけの酒をたべ風を聴き・悔いることばかりひよどりはないてくれても――(このみち)――このみちをゆく――このみちをゆくよりほかない私である...
種田山頭火 「其中日記」
...窗外の竹林鶯の笹鳴をきく...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...御覧の通りの山里(やまざと)で」「鶯(うぐいす)は鳴くかね」「ええ毎日のように鳴きます...
夏目漱石 「草枕」
...するとまた鶯笛が鳴つた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...「お妾のお糸の旦那は誰だえ」「それが大變なんで」「大變な旦那と言ふと?」「宗匠ですよ」「――」「路地の突き當りの其月堂鶯谷宗匠(きげつだうあうこくそうしやう)ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何が變なんだ」「今朝銀次の飼つてゐる鶯(うぐひす)が死んだんで」「弱つて來たのか」「いえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何處からか飼(か)ひ鶯(うぐひす)の聲も聞えてくると言つた長閑さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早く鶯(うぐいす)が夢をゆすりに訪れて来てくれるようになればよいと春暁の心地よさを思った...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...どこかで鶯(うぐいす)が鳴いている声が聞えた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ね?」「ノン」「鶯(うぐいす)などはどう?」「ノン」「じゃ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...さあさ鶯宿梅ぢやないかいな...
牧野富太郎 「植物記」
...夕食に一杯飲みながら、私がその箱をさぐっていると、の書いたものを見ると、鶯のことは、あまりくわしくはなさそうであるから、一つ教えることにするといって、いろいろ話された...
宮城道雄 「春雨」
...我々が籠の中で育てた・まるで親鳥の教授を受けたことのない・鶯は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鶯が啼いていますよ」姑は茶碗を口にあてたなり振り向いて...
矢田津世子 「茶粥の記」
...鶯が衰えた声で濃密な葉の中で鳴いているのを聞きつつ...
横光利一 「欧洲紀行」
...なお鶯は枝から枝へ飛びわたって...
横光利一 「旅愁」
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