...少くも利権割取を政治家の余得として一進一退を総(すべ)て金に換えて怪(あやし)まない今の政界にあっては沼南は実に鶏群(けいぐん)の一鶴(いっかく)であった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...鶏群の一鶴(いっかく)...
太宰治 「I can speak」
...忽ちこの鶏群(けいぐん)中に一鶴(いっかく)を見出した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...文雄輩に比すれば彼は鶏群の孤鶴(こかく)なり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...こうした傾向の中心たる東京の真只中で窮乏に安んじながら能楽を捨てなかった翁の恩師能静氏の如きは実に鶏群中の一鶴と称すべきであったろう...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...鶏群中(けいぐんちゅう)の一鶴(いっかく)といえる気品もあらそえない...
吉川英治 「私本太平記」
...鶏群中(けいぐんちゅう)の一鶴(かく)みたいに...
吉川英治 「私本太平記」
...鶏群(けいぐん)の一鶴(いっかく)をすぐ見出したらしく...
吉川英治 「柳生月影抄」
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