...美しい鵯色のものとであつた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...稀には何処から迷い込んだか洋服ゲートルの猟者が銃先(つつさき)に鴫(しぎ)や鵯(ひよ)のけたゝましく鳴いて飛び立つこともあるが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...鋭い鵙(もず)の鳴声は調子のはずれた鵯に代る十一月の半過から十二月の初が即ち落葉の時節である...
永井荷風 「写況雑記」
...この通り鵯越(ひよどりごえ)はむずかしい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...青い青い海山からタツチクだ海からタツチクだタツチク タツチク タツチクだ父(とと)さん恋し母(かか)さん恋し海鵯(うみひよどり)もタツチク タツチク タツチクだ青い青い海を見てたがいいか...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...磯の上親恋しがりの子雀よ親が恋しく海へ来たのか海を越えていつて了つた親雀はお前のことは忘れてゐるぞいくら待つても元の親には逢はれないのだ帰れ 帰れ海の端(はた)で日が暮れたら子雀よ本当のはぐれ雀になつてしまうぞ親の古巣に妹は姉はゐないか子雀よ遙に遠き沙原にもう日は山から暮れて来る海鵯(ひよどり)よ子雀は磯にとまつて動かないだまして山へ帰さぬか...
野口雨情 「別後」
...私の本棚には一冊の書物もなくなつて、鵯、山鳥、カケス、鶫、雉、鵙、雀、カハセミ等の標本が翼を並べた...
牧野信一 「剥製」
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三好達治 「一點鐘」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...山道を何とも思わなかったということは源氏の鵯越(ひよどりご)えだけではなく...
柳田国男 「故郷七十年」
...鵯(ひよどり)をつかまえたことも何度かある...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...鵯越(ひよどりご)えの攻略などについては...
吉川英治 「随筆 新平家」
...(二九・六・六)*鵯越(ひよどりご)え...
吉川英治 「随筆 新平家」
...すでに生田(いくた)と鵯越えの直前まで迫っている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...鵯越えを書いてみたいと思っている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...鵯越えへ行く道」と川辺氏の指さす方角に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...こっちだと書いたら恨まれましょうな」「鵯越えは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...三十両もする小鳥屋の鵯(ひよどり)をツイと籠から放して...
吉川英治 「春の雁」
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