...……僕――鸚鵡洲(おうむしゅう)は?宇都宮さん――あの左手に見えるのがそうです...
芥川龍之介 「雑信一束」
...頭痛ではないと云ふと?鸚鵡(あうむ)...
芥川龍之介 「長崎小品」
...はじめて鸚鵡に見返して...
泉鏡花 「印度更紗」
...娘の哥鬱賢(こうつけん)が贐(はなむけ)した其の鸚鵡を肩に据(す)ゑて...
泉鏡花 「印度更紗」
...もし接合できたとしても何の目的で獏と鸚鵡とを接合させるのだろう」「目的だって? それは密書事件の状況から推して考え出せないこともなかろうと思うんだが……」「そうだ」と帆村はいきなり椅子から立って部屋をぶらぶら歩きだした...
海野十三 「獏鸚」
...「上流の家庭にゐる鸚鵡の発音が悪いのを直すために...
薄田泣菫 「茶話」
...――己はこの鸚鵡をあの名高(なだけ)え海賊の名を取ってフリント船長って言ってるんだよ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...梨本政次郎翁より更科源蔵氏採集――『北海道伝説集』75―6ページ)(10)鵡川の洞窟富内(とみうち)線が鵡川(むかわ)駅から分れて間もなくウコイという所がある...
知里真志保 「あの世の入口」
...その鸚鵡は喚びかけた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...鸚鵡は手のひらへおとなしく乗つて女のいふとほりさまざまなことをいふのだが...
中勘助 「銀の匙」
...枝から釣るす籠(かご)の内で鸚鵡(おうむ)が時々けたたましい音(ね)を出す...
夏目漱石 「幻影の盾」
...裏のアダンの林で鸚鵡がボボボーと鳴きましても...
久生十蘭 「手紙」
...たつた一(ひ)と言(こと)口眞似(くちまね)の出來(でき)る鸚鵡(あうむ)が飼(か)はれてた...
福士孝次郎 「鸚鵡」
...一度はFが鸚鵡の籠を床に叩きつけて...
牧野信一 「鸚鵡の思ひ出」
...檐(のき)に高く弔(つ)ってある鸚鵡(おうむ)や秦吉了(いんこ)の籠(かご)...
森鴎外 「雁」
...さならずや」と鸚鵡のかたへ首さしいだしていうに...
森鴎外 「文づかい」
...これ、赤鸚鵡...
夢野久作 「白髪小僧」
...同じく食堂には薄桃色をした鸚鵡(あうむ)の籠が吊されて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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