...「きのう伯母(おば)さんやおばあさんとみんな鵠沼(くげぬま)へやりました...
芥川龍之介 「死後」
...――天(あま)翔(かけ)る鵠(くぐひ)のむれと...
芥川龍之介 「パステルの龍」
...そのために一〇〇年以前の世紀との比較に正鵠を失する恐れがないとは言われないが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...鵠沼の海岸で撮つたあの寫眞は...
小穴隆一 「二つの繪」
...僕はもう一と晩泊れといふ芥川に別れて鵠沼に歸つた...
小穴隆一 「二つの繪」
...どこまでも淋しい鵠沼の思出である...
小穴隆一 「二つの繪」
...私の頭にあつた鵠沼の路ではなかつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...ひさかたの二二天(あめ)の香山(かぐやま)利鎌(とかま)二三に さ渡る鵠(くび)二四...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...鴻鵠(こうこく)の志は燕雀(えんじゃく)の知る所にあらず...
高浜虚子 「子規居士と余」
...自分の考への大して正鵠(せいこう)を失つてゐない事丈(だけ)は略(ほゞ)慥(たしか)なやうに思はれる...
夏目漱石 「点頭録」
...人を判断するにおいて正鵠(せいこう)を失し...
新渡戸稲造 「自警録」
...両親は東京を遠慮するといって鵠沼へひっこんだが...
久生十蘭 「黄泉から」
...心静かに木高い杉並辺には今なほ来鳴く武蔵野の冬の鶯を聞いてゐると鵠沼の松林がまぼろしに見える...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...唯鵠立(たたずん)でいる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...スエ子は昨日から鵠沼へ住みました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鵠沼辺では普段人の住んでいない別荘をどんどん徴用しているそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今日から見て正鵠を得ていました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...――家鶏(カケイ)野鵠(ヤコク)モオノズカラ時ヲ知リ風雨ヲ知リ天変ヲ覚(サト)ル...
吉川英治 「三国志」
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