...友人恒藤恭(やすし)僕は恒藤が一度鵠沼に芥川を訪ねてきたのを知つてゐる...
小穴隆一 「二つの繪」
...「沙羅の花」以來「支那游記」「三つの寶」に至るまでの芥川の本の表紙の字を書いてゐた、(「三つの寶」は、芥川が死ぬと言ひだしてから、僕も鵠沼、田端と轉居、仕事があちらで少し、こちらで少しとなつてゐたので出版が死後となる、)僕の一番下の尚子が危篤で一寸東京へ行くのを、芥川は藤澤の驛までと言つて送つてきて、町で尚子にと言つて紅いばらを一束買つてくれた...
小穴隆一 「二つの繪」
...日鵠沼ヨリ上京東片町ニ來タル 三十日尚子死ス...
小穴隆一 「二つの繪」
...(これは鵠沼生活のなかでうれしかつたたつた一つのことかも知れない...
小穴隆一 「二つの繪」
...鵠沼(くげぬま)に引込んで仕事をしていたが...
高村光太郎 「回想録」
...その人の仕事や学説が九十九まで正鵠(せいこく)を得ていて残る一つが誤っているような場合に...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...唯鵠立(たたずん)でいる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...傍(かたわら)に鵠立(たたずん)でいた書生体(てい)の男が...
二葉亭四迷 「浮雲」
...暫(しば)らく鵠立(たたずん)でいて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...明かにその正鵠を失している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...仮令(たとい)小野蘭山がそうダといっていてもそれは決して正鵠を得たものではない...
牧野富太郎 「植物記」
...正鵠(せいこく)を得ているものが多いと思う...
三木清 「西田先生のことども」
...また曰く冀州鵠山(こくさん)に伝う...
南方熊楠 「十二支考」
...鵠沼のあずまやがつぶれたのでいやね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もし鵠沼にちょっと泊れるところでもあれば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鵠沼だと電車(小田急)で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鵠介は自分が不肖の子として扱われれば扱われるだけ...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...マルサス氏は次の推論においても正鵠を得ているであろうか? すなわち分量の超過が減少し消失するであろうから...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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