...鵠(くぐい)の声とに暮れて行くイタリアの水の都――バルコンにさく薔薇(ばら)も百合(ゆり)も...
芥川龍之介 「大川の水」
...ただ彼の妻子のよろこびを語るだけに(田端と鵠沼との暮しのちがひからくる...
小穴隆一 「二つの繪」
...僕が丸山町のアパートから鵠沼に移つた日は...
小穴隆一 「二つの繪」
...大正十五年鵠沼には...
小穴隆一 「二つの繪」
...鵠沼の海岸で撮つたあの寫眞は...
小穴隆一 「二つの繪」
...「沙羅の花」以來「支那游記」「三つの寶」に至るまでの芥川の本の表紙の字を書いてゐた、(「三つの寶」は、芥川が死ぬと言ひだしてから、僕も鵠沼、田端と轉居、仕事があちらで少し、こちらで少しとなつてゐたので出版が死後となる、)僕の一番下の尚子が危篤で一寸東京へ行くのを、芥川は藤澤の驛までと言つて送つてきて、町で尚子にと言つて紅いばらを一束買つてくれた...
小穴隆一 「二つの繪」
...日鵠沼ヨリ上京東片町ニ來タル 三十日尚子死ス...
小穴隆一 「二つの繪」
...鵠沼の芥川の家には葛卷が一人で留守番をしてゐるといふやうになつてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...芥川は鵠沼でも幾度かこの言葉を繰返してゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...つゆくさと松ぼくりのない鵠沼の景色などは想像もしてゐなかつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...ぼつぼつ始めかけてゐるところへ又ひよつくり中村武羅夫氏が鵠沼への歸途を秋聲氏を訪ねてやつて來ました...
近松秋江 「初雪」
...傍(かたわら)に鵠立(たたずん)でいた書生体(てい)の男が...
二葉亭四迷 「浮雲」
...確(たしか)に白鵠(はくちょう)であったろうか...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...明かにその正鵠を失している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...鵠沼の方にさむしくないところを一部屋かりて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鵠沼辺では普段人の住んでいない別荘をどんどん徴用しているそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」わたくしの推測はあまり正鵠をはづれてはゐなかつたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鵠の王は馴れるようだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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