...僕は鵠沼(くげぬま)の東屋(あづまや)の二階にぢつと仰向(あふむ)けに寝ころんでゐた...
芥川龍之介 「鵠沼雑記」
...鵠(くゞひ)がゐる...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...文部省の文芸審査に就て兎角の議論をする人があるが政府は万能で無いから政府の行う処必ずしも正鵠では無い...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...「O君の新秋」――僕が相州鵠沼海岸伊二號に借りてゐた家の庭で...
小穴隆一 「二つの繪」
...僕にとつてははじめての土地の鵠沼で芥川と會つてゐる...
小穴隆一 「二つの繪」
...ただ彼の妻子のよろこびを語るだけに(田端と鵠沼との暮しのちがひからくる...
小穴隆一 「二つの繪」
...日芥川サンノ原稿「なぜ?」ハ奧サンニオ渡シシタ芥川夫人は鵠沼に置いてあつた荷の中から差當つて必要な品物...
小穴隆一 「二つの繪」
...芥川は鵠沼でも幾度かこの言葉を繰返してゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...鵠沼・鎌倉のころ鵠沼松風に火だねたやすなひとりものまことに...
小穴隆一 「二つの繪」
...畫は、鍋釜を自分で洗つてゐたひとりものの墨じるのいたづらがきで、みすぼらしいが、句のはうは、畫いてゐた時に、芥川が勝手口からはいつてきて、(鵠沼生活の時、芥川は玄關からも縁側の方からも入つてきたことはなく、窓からか、勝手口からかに限つてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...大正十五年に鵠沼で芥川は...
小穴隆一 「二つの繪」
...奥さんと鵠沼(くげぬま)にいますけれど...
徳田秋声 「仮装人物」
...もつとも正鵠を得たものではないだらうか...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その論旨の概(おおむ)ね正鵠(せいこく)を得ていることに三造は驚いた...
中島敦 「斗南先生」
...又鵠沼の歌には十三年頃詠まれた 鵠沼は広く豊かに松林伏し春の海下にとどろく といふのがある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...尚お彼方(あちら)を向いて鵠立(たたずん)でいたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...観察は正鵠に当たっていると思われるが...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...実質的に最も正鵠(せいこく)を得た着想であるのを否むことができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
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