...よく杜鵑の意(こころ)に叶(かな)ひたるには兄(けい)たる能(あた)はずやと云はむ...
石川啄木 「閑天地」
...葉隱れた晝杜鵑が啼く...
石川啄木 「鳥影」
...この『小桜縅』から田山花袋(たやまかたい)が出身したは鶯(うぐいす)の巣から杜鵑(ほととぎす)が巣立(すだち)したようなものだ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...杜鵑の鳴声が「ほんぞんかけたか」であらうと...
薄田泣菫 「独楽園」
...杜鵑はまたと啼かうとしなかつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...柿、栗、蕗、筍、雑木、雑草、杜鵑、河鹿、蜩、等々々...
種田山頭火 「行乞記」
...親に似て性の悪い杜鵑の雛鳥に鋭い嘴で啄(つつ)き出されてしまうという...
寺田寅彦 「話の種」
...神代のむかしより蒸し重なりたる苔のうつくしう青み渡りしあはひ/\に何げなく咲きいでたる杜鵑花(つつじ)の麗はしさ狩野派にやあらん土佐画にやあらん...
正岡子規 「かけはしの記」
...数叫杜鵑何処去...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...四月六日には蘭軒が杜鵑花(つつじ)を百々桜顛(とゞあうてん)の家に賞した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「鵑啼催得発征車...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...はた杜鵑(ほとゝぎす)も...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...七八間(けん)歩くともう杜鵑(とけん)亭の前の空地(あきち)へ出た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...巴里(パリイ)の一番高い土地の杜鵑(とけん)亭へ食事をしに来ることももう終りの度(たび)になるかも知れない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...この杜鵑(とけん)と銘(なづ)けた一管を...
吉川英治 「篝火の女」
...『なぜ?』『なぜと云って、あの杜鵑管を、どうして、飴売りなどが、持って居りましょう...
吉川英治 「篝火の女」
...杜鵑(ほととぎす)も朝が滋い...
若山牧水 「山寺」
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