...田端(たばた)の音無川(おとなしがは)のあたりには冬になると何時(いつ)も鶺鴒(せきれい)が来てゐる...
芥川龍之介 「一番気乗のする時」
...枝葉の下に眠りに来る啄木鳥(きつつき)や鶺鴒(せきれい)の最後の声が聞こえていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...三匹の鶺鴒(せきれい)がその上をば長い尖(とが)った尾を振りながら苔の花を喙(ついば)みつつ歩いている...
永井荷風 「監獄署の裏」
...鶺鴒飛来る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...同時に昨日(きのう)まで徊(ていかい)した藁蒲団(わらぶとん)も鶺鴒(せきれい)も秋草も鯉(こい)も小河もことごとく消えてしまった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...角の出た石の上に鶺鴒(せきれい)が一羽とまったくらいである...
夏目漱石 「三四郎」
...そうして私の前の小さな流れの縁を一羽の鶺鴒(せきれい)が寂(さび)しそうにあっちこっち飛び歩いているのにぼんやり見入っていると...
堀辰雄 「美しい村」
...波の上に飛びかう鶺鴒(せきれい)は忽(たちま)ち来り忽ち去る...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...おおこれよこれよとその笠手にささげてほこらに納め行脚の行末をまもり給えとしばし祈りて山を下るに兄弟急難とのみつぶやかれて鶺鴒やこの笠たゝくことなかれここより足をかえしてけさ馬車にて駆けり来りし道を辿るにおぼろげにそれかと見し山々川々もつくづくと杖のさきにながめられて素読のあとに講義を聞くが如し...
正岡子規 「旅の旅の旅」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...鶺鴒その身辺を飛び廻り...
南方熊楠 「十二支考」
......
三好達治 「南窗集」
...今でも藪(やぶ)スズメ(あおじ)だのカナスズメ(鶺鴒(せきれい))だのという方言は多く...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...羽色は鶺鴒(せきれい)とも見えるし...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...鶺鴒を驚かしたのは...
吉川英治 「私本太平記」
...鶺鴒(せきれい)が下りて...
吉川英治 「親鸞」
...鶺鴒(せきれい)の尾のように風におののいていた...
吉川英治 「親鸞」
...河中の鶺鴒(せきれい)はぱっと跳んで返って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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