...この静かな夜に聞こえてくる鳴音は、虫の鳴き声だ...
...電車が鳴音を立てて通り過ぎた...
...故障している機械から異常な鳴音が聞こえる...
...鳴音が立ち込める中、彼女は自分の考えに没頭した...
...鳴音に気を取られて、私は自分の手元の仕事に集中できなかった...
...急激な軽打とも鳴音ともいう可きものを聞いた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...物々しき大家の鳴音が...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...豪雨は牛舎の屋根に鳴音(めいおん)烈しく...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...豪雨は牛舍の屋根に鳴音烈しく...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...よくその時計の鳴音(なるおと)を聴いたのが今も耳の底に残っている...
岩村透 「不吉の音と学士会院の鐘」
...やゝ長じて鳴音(なくこゑ)も烏(からす)に異(こと)ならず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...驕(あい)だれの鳴音(なくね)はまたも聞(き)かれぬ...
薄田淳介 「白羊宮」
...さっきの声はそのウソの鳴音だったのである...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...鵙(もず)の鳴音(なきごえ)がけたたましく聞える...
田山花袋 「蒲団」
...オリヴィエにも聞こえない深い共鳴音を聞きとった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生き残った虫の鳴音(なくね)が露深いその蔭(かげ)に糸よりも細く聞えます...
永井荷風 「監獄署の裏」
...秋の夜も冬近くなった頃には蟋蟀(こおろぎ)が人の留守を幸に忍び込んで長椅子の下や屏風のかげに鳴音(なくね)を立てている...
永井荷風 「写況雑記」
...気味悪く人を呼ぶ船饅頭(ふなまんじゅう)の声を塒(ねぐら)定めぬ水禽(みずとり)の鳴音(なくね)かと怪しみつつ新大橋(しんおおはし)をも後(あと)にすると...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...折から梢の蝉の鳴音(なくね)をも一時(いちじ)に止(とど)めるばかり耳許(みみもと)近く響き出す弁天山(べんてんやま)の時の鐘...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...初めて聞く蟋蟀の鳴音はオシイツク/\と同じやうに...
永井荷風 「蟲の聲」
...蟋蟀の鳴音はやがて格子戸の内...
永井荷風 「蟲の聲」
...それと等しく蛮民は妙に動物の鳴音を擬(まね)る故...
南方熊楠 「十二支考」
...キリツと鳴音を立ててゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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