...鳴りわたるらん鐘の音の如くなりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...響(ひゞき)はるかに鳴りわたるおほまが時のうすあかり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...両手たたかで鳴りわたるまで二十八年の作「神となれば片手の音もきこゆらむ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...十二時の鐘がロンドンの空に鳴りわたるかわたらないに...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...まもなくあちらこちら起きよ起きよの太鼓が鳴りわたる...
種田山頭火 「一草庵日記」
...早朝より空襲警報鳴りわたる...
種田山頭火 「一草庵日記」
...あんな夢を見たけさのほがらかけさも一りん開いた梅のしづけさ鐘が鳴る師走の鐘が鳴りわたる・街は師走の広告燈の明滅・仲よい夫婦で大きな荷物飾窓の御馳走のうつくしいことようつくしう飾られた児を見せにくる寒い風の広告人形がよろめく朝日まぶしい餅をいたゞく午前は元寛さん来訪...
種田山頭火 「行乞記」
... 35うたれて塔のもろ/\の棟木(むなぎ)は高く鳴りわたる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼は光明で鳴りわたる頭をもって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...玄妙なる隈どりを持つて花やかなる芸の空にいんいんと鳴りわたる様を...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...数しらず鳴りわたる天鼓(てんこ)のかなたに空一ぱいの不思議(ふしぎ)な大きな蒼い孔雀が宝石製(ほうせきせい)の尾(お)ばねをひろげかすかにクウクウ鳴きました...
宮沢賢治 「インドラの網」
...サイレンが何度も気味わるく太く長く空をふるわして鳴りわたる...
宮本百合子 「犬三態」
...浄らかな諷刺の哄笑で鳴りわたるよろこびは...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...サイレンは鳴りわたる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...妖韻(よういん)のこもった鐘(かね)がゴーンと鳴りわたると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...千畳(じょう)敷(じき)を取りまきめされい!」毛受勝介(めんじゅかつすけ)が城中へ鳴りわたるばかりにどなった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...支度(したく)の陣貝(じんがい)がしずかに鳴りわたる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...合図の貝が鳴りわたると...
吉川英治 「新書太閤記」
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