...響(ひゞき)はるかに鳴りわたるおほまが時のうすあかり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...両手たたかで鳴りわたるまで二十八年の作「神となれば片手の音もきこゆらむ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...まもなくあちらこちら起きよ起きよの太鼓が鳴りわたる...
種田山頭火 「一草庵日記」
... 35うたれて塔のもろ/\の棟木(むなぎ)は高く鳴りわたる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鳴りわたる夜の幻影……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は光明で鳴りわたる頭をもって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...山の手の空に鳴りわたる鐘の音に...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...錆ある朗らかのベースは鳴りわたる...
萩原朔太郎 「宿命」
...玄妙なる隈どりを持つて花やかなる芸の空にいんいんと鳴りわたる様を...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...数しらず鳴りわたる天鼓(てんこ)のかなたに空一ぱいの不思議(ふしぎ)な大きな蒼い孔雀が宝石製(ほうせきせい)の尾(お)ばねをひろげかすかにクウクウ鳴きました...
宮沢賢治 「インドラの網」
...サイレンが何度も気味わるく太く長く空をふるわして鳴りわたる...
宮本百合子 「犬三態」
...浄らかな諷刺の哄笑で鳴りわたるよろこびは...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...さわやかに鳴りわたる)春子 (びっくりして)あらら!勝介 ほら...
三好十郎 「樹氷」
...サイレンは鳴りわたる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...三鼓(こ)七流(りゅう)の陣鐘(じんがね)が鳴りわたるを合図(あいず)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...千畳(じょう)敷(じき)を取りまきめされい!」毛受勝介(めんじゅかつすけ)が城中へ鳴りわたるばかりにどなった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...合図の貝が鳴りわたると...
吉川英治 「新書太閤記」
...鳴りわたる喇叭(らっぱ)...
吉川英治 「日本名婦伝」
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