...凄じく翼を鳴すのが...
芥川龍之介 「地獄變」
...ひたと共鳴する不思議な響きが潜んでいた...
有島武郎 「或る女」
...共鳴することとは違うと思います...
上村松園 「靄の彼方」
...応酬に巧みな政客の常で誰にでも共鳴するかのように調子を合わせるから...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...夜は寒山詩を読む、彼の信念はよく解る、共鳴するけれど、彼の独善的態度には賛じがたい、私は彼の詩のやうな句は作りたくない...
種田山頭火 「其中日記」
...鏡花の作と共鳴するのも尤もだといふやうなところも段々飲込めて来た...
田山録弥 「雨の日に」
...一番他と共鳴するのである...
田山録弥 「小説新論」
...律動は本来時間的のものであって時間的に週期的な現象がわれわれ人間に生理的および心理的に内在する律動感に共鳴する現象である...
寺田寅彦 「映画芸術」
...しかし連句においては甲の夢と乙の夢との共通点がまた読者の多数の夢に強く共鳴する点において立派な普遍性をもっており...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...共鳴する二人の心臓の鼓動で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...芥川君に共鳴する所が多くあつた...
萩原朔太郎 「芥川君との交際について」
...またその心持の強さと眞實さに共鳴することが出來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いつものやうに納屋(ナイヤ)のサイレンを鳴すから...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...私もいたづらさうにガーガーと大きな口をあけて喉を鳴すと...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...この古風なエモーションに共鳴することができるのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...または誰よりも鋭敏に新らしい名の面白さに共鳴することが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...その中(うち)に一知の鳴すラジオの音が...
夢野久作 「巡査辞職」
...ベルグソンやロダンの現代思想と更に一点の共鳴する所さえ認めることの出来ないのを口惜(くや)しく思う...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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