...凄じく翼を鳴すのが...
芥川龍之介 「地獄変」
...ぼんやりしたような調子で掻き鳴すのに持ってって...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これもとより樹そのものの怒鳴するのでなく...
井上円了 「おばけの正体」
...ベルを鳴すまで、――来ちゃいけないよ」と我知らず、きつく云って、陽子は胸をドキドキさせながら、応接室のドアをさっと開けた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...心から共鳴する青年が続々とあらわれて...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...空に漂う楽のねに心上の琴線が共鳴するのでもない...
津田左右吉 「芸術と社会」
...律動は本来時間的のものであって時間的に週期的な現象がわれわれ人間に生理的および心理的に内在する律動感に共鳴する現象である...
寺田寅彦 「映画芸術」
...藝者は何の事やら訳もわからず唯絃を鳴す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...私はそれに共鳴する...
蜷川新 「天皇」
...私と共鳴する性格を多分にもつてゐる...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...なぜならそのどれにも共鳴するものを噛(か)みつくしているからだ」といったようなことであった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...馬鹿臭くつて/\!」などゝ真に堪らなく退屈さうに舌を鳴すのであつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...轎中唯脚夫の(つゑ)を石道に鳴すを聞のみ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...こちらはただ他人の喜悦に共鳴するような場合に使うことになったのは...
柳田国男 「年中行事覚書」
...または誰よりも鋭敏に新らしい名の面白さに共鳴することが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...またその波は互いに共鳴することが多く...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...これに共鳴するかしないかという紙一重の境目(さかいめ)に彼女達は毎日毎日立たなければならなかった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...胎内すでに運命の人老蝉(ろうぜん)幼蝉(ようぜん)みんみん共鳴す彼は...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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