...これもとより樹そのものの怒鳴するのでなく...
井上円了 「おばけの正体」
...万人と共に共鳴することが出来るのである...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
...実際読者の中に句の提供する暗示に反応し共鳴すべきものがなかったら...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...このような考えからも自分はマッハの説により多く共鳴する者である...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...かしこにわれは羨怨の牙鳴す蛇糾弾(きうだん)の爪とぐ犬を見たりき...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...手を挙げて共鳴するような...
中里介山 「大菩薩峠」
...四ツ角を曲る時にはベルを鳴すか片手をあげるか一通りの挨拶(あいさつ)をするのが礼だそうだが...
夏目漱石 「自転車日記」
...日本人の迷信をさますのに役立つものとして、私は、これに共鳴する...
蜷川新 「天皇」
...共鳴する二人の心臓の鼓動で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「この詩には作者のリズムがよく現れてる」「彼のリズムには純眞性がある」「この藝術は私のリズムと共鳴する」此等の場合に於ける「作者のリズム」「彼のリズム」「私のリズム」は何を意味するか...
萩原朔太郎 「青猫」
...打鳴す太鼓の音となつて...
牧野信一 「泣き笑ひ」
...先づ木立深き処に枯木常磐(ときわ)木を吹き鳴す木枯(こがらし)の風...
正岡子規 「俳諧大要」
...つまりそれは甚だよく共鳴する諸音の調和と同じことで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こちらはただ他人の喜悦に共鳴するような場合に使うことになったのは...
柳田国男 「年中行事覚書」
...この古風なエモーションに共鳴することができるのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一読して共鳴するものは共鳴してしまふ特質をもつてゐる...
吉井勇 「老境なるかな」
...われわれはなおその夢想に共鳴するある者を持っていたのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...我々は正午に工場の汽笛が斉鳴する感じを知っているが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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