...彼はそう云う不平を鳴す間も...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...これもとより樹そのものの怒鳴するのでなく...
井上円了 「おばけの正体」
...共鳴する作品と申しますと...
上村松園 「靄の彼方」
...猿鹿の和鳴するを聞くも興あらむと思ひしかど...
大町桂月 「金華山」
...屋後の木立に和鳴する幽禽の聲...
大町桂月 「小金井の櫻」
...心から共鳴する青年が続々とあらわれて...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...十四日、庚午、晴、酉剋地震、戌剋地震、同時に雷鳴す...
太宰治 「右大臣実朝」
...「H領事の犬だらう? 先生方も今日立つ筈だからね」その犬の悲鳴する声は...
田山録弥 「犬」
...律動は本来時間的のものであって時間的に週期的な現象がわれわれ人間に生理的および心理的に内在する律動感に共鳴する現象である...
寺田寅彦 「映画芸術」
...その説には相当共鳴するところあるものの如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...掻き鳴すやこをろ/\に...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...この正論に共鳴する...
蜷川新 「天皇」
...なぜならそのどれにも共鳴するものを噛(か)みつくしているからだ」といったようなことであった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...その何れを信ずるかは個人々々の趣味性格によつて決するのだ』以上のやうな主張に共鳴する人々は...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...余程心して極めて低音に吹き鳴すのが適当だらう――音田は...
牧野信一 「まぼろし」
...魚群到来を合図するトラムペツトを吹き鳴すであらう...
牧野信一 「来年は何をするか」
...またその波は互いに共鳴することが多く...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...これに共鳴するかしないかという紙一重の境目(さかいめ)に彼女達は毎日毎日立たなければならなかった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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