...鐡砧(かなしき)の周圍の巨人(サイクロプス)たちは打鳴す鐡鎚をしばし止めて...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...共鳴するとか何とか唱えて...
泉鏡花 「薄紅梅」
...4.かれの理想主義的な素質に對して私は非常に共鳴するところがある...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...速水御舟(はやみぎょしゅう)の「家」の絵は見つけどころに共鳴する...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...愛の人『ザメンホフ』の主旨に頗る共鳴するところあり...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...支那蕎麦屋の夜陰に吹き鳴す唐人笛には人の心を動す一種の哀音がある...
永井荷風 「巷の声」
...お銀様に共鳴する婦人は無いかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...――私は西田幾多郎著「自覚に於ける直観と反省」に共鳴するものだ...
中原中也 「我が詩観」
...なぜならそのどれにも共鳴するものを噛(か)みつくしているからだ」といったようなことであった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...先づ木立深き処に枯木常磐(ときわ)木を吹き鳴す木枯(こがらし)の風...
正岡子規 「俳諧大要」
...多くの牛が一列に歩んで殺されに往くとて交互哀鳴するを窓下に見聞して...
南方熊楠 「十二支考」
...自分と共鳴することによって異常な興味を呼び醒された一箇の女性を発見したのであった...
宮本百合子 「アンネット」
...轎中唯脚夫の(つゑ)を石道に鳴すを聞のみ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...奧さんの不平を鳴す時には...
森鴎外 「半日」
...そのころの学生がなんとなくこれに共鳴するのあまり...
柳田国男 「故郷七十年」
...こちらはただ他人の喜悦に共鳴するような場合に使うことになったのは...
柳田国男 「年中行事覚書」
...または誰よりも鋭敏に新らしい名の面白さに共鳴することが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...胎内すでに運命の人老蝉(ろうぜん)幼蝉(ようぜん)みんみん共鳴す彼は...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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