...お桂さんが白木の両ぐりを町に鳴すと...
泉鏡花 「怨霊借用」
...山岸中尉と竜造寺兵曹長の共鳴するところとなったのは帆村にとって...
海野十三 「宇宙戦隊」
...一つには大政党の出現によって己と真に共鳴する政党内閣を造り得たならば...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...蛙の悲鳴するを聞く...
大町桂月 「秋の筑波山」
...心から共鳴する青年が続々とあらわれて...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...空に漂う楽のねに心上の琴線が共鳴するのでもない...
津田左右吉 「芸術と社会」
...しかし連句においては甲の夢と乙の夢との共通点がまた読者の多数の夢に強く共鳴する点において立派な普遍性をもっており...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...文の大要は『私共は貴下の令息の高遠なる理想に共鳴するものであります...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...かしこにわれは羨怨の牙鳴す蛇糾弾(きうだん)の爪とぐ犬を見たりき...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...さびしき窓にさら/\と竹の葉鳴す夜もあり...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...人間本位の言論に共鳴する...
蜷川新 「天皇」
...いつものやうに納屋(ナイヤ)のサイレンを鳴すから...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...先づ木立深き処に枯木常磐(ときわ)木を吹き鳴す木枯(こがらし)の風...
正岡子規 「俳諧大要」
...つまりそれは甚だよく共鳴する諸音の調和と同じことで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この古風なエモーションに共鳴することができるのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...共鳴する...
夢野久作 「鼻の表現」
...昨日今日威勢の好い民主自由の思想に何の省慮も取らず共鳴する人の殖えて行くのは一概に嬉しいとはいわれません...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...胎内すでに運命の人老蝉(ろうぜん)幼蝉(ようぜん)みんみん共鳴す彼は...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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