...鳰鳥(にほどり)一〇の 淡海の海一一に潛(かづ)きせなわ一二...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...鳰鳥(かいつぶり)のように...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...鳰の淨め夏なかの榮えは過ぎぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...おもむろに鳰(にほ)は滑りぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...」宮嶋氏は鳰(かいつぶり)のやうに丁寧に頭を下げた...
薄田泣菫 「茶話」
...*秋の末つ方月の一夜洛東華頂山境内に笛の音をききて咏める鳰の淨め夏(なつ)なかの榮(さか)えは過(す)ぎぬ...
薄田淳介 「白羊宮」
...浮き沈む鳰(にお)の波紋の絶間(たえま)なく十一月二十六日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...鳰(にお)の頸(くび)伸びしと見しが潜(もぐ)りけり十二月十一日 草樹会...
高浜虚子 「六百句」
......
武田祐吉 「古事記」
...これを過ぐれば左に鳰(にお)の海(うみ)蒼くして漣水色縮緬(ちりめん)を延べたらんごとく...
寺田寅彦 「東上記」
...こんなことは遊女の鳰にはたくさんな覚えがある...
吉川英治 「私本太平記」
...ほんとは鳰の力を刎(は)ね返せないわけもなく...
吉川英治 「私本太平記」
...鳰のからだを鞠のごとく部屋のすみへ投げつけてしまったのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...そしてさッと廊の外へのがれ出ると、後ろで鳰が、ひッ――と声の尾を曳いて、「こ、小殿っ...
吉川英治 「私本太平記」
...鳰(にお)の湖(うみ)こえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...このあたりの汀(なぎさ)にたくさんいる鳰(にお)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この湖に多く住む鳰(にお)の一羽が泳いでゆくようであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...湖水が見える」「あれが鳰(にお)の湖(うみ)ね...
吉川英治 「宮本武蔵」
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