...鳰點々蕁菜の間に浮沈す...
大町桂月 「白河の七日」
...鳰(にほ)や、實(げ)に淨めの童女(をさめ)、尼うへの一座なるらし...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...おもむろに鳰(にほ)は滑りぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...おもむろに鳰(にほ)は滑(すべ)りぬ...
薄田淳介 「白羊宮」
...あな鳰(にほ)の鳥(とり)...
薄田淳介 「白羊宮」
......
武田祐吉 「古事記」
...琵琶湖はまた鳰(にほ)の海ともいひ...
近松秋江 「湖光島影」
...「巣へもどる親まつ鳰(にほ)のもろ音哉...
森鴎外 「細木香以」
...こんなことは遊女の鳰にはたくさんな覚えがある...
吉川英治 「私本太平記」
...力の争いでも鳰にかなわない気がどこかでしている...
吉川英治 「私本太平記」
...ほんとは鳰の力を刎(は)ね返せないわけもなく...
吉川英治 「私本太平記」
...そしてさッと廊の外へのがれ出ると、後ろで鳰が、ひッ――と声の尾を曳いて、「こ、小殿っ...
吉川英治 「私本太平記」
...たったいま遁(のが)れて来た鳰の白い腕(かいな)や執拗な唇が...
吉川英治 「私本太平記」
...そこはうつくしい鳰鳥(におどり)の浮いている琵琶湖(びわこ)のほとり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鳰(にお)の湖(うみ)こえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...鳰鳥(におどり)の渚(なぎさ)に遊ぶうららかな晩春四月の湖畔数里にわたって...
吉川英治 「新書太閤記」
...このあたりの汀(なぎさ)にたくさんいる鳰(にお)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...この湖に多く住む鳰(にお)の一羽が泳いでゆくようであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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