...鳥影のように映った...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...またその遠景におりおり鴎らしい鳥影が見えて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...飛立つ鳥影もなく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...幽(かす)かでも障子(しょうじ)の鳥影のように...
太宰治 「未帰還の友に」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...春への導火線とならう×欠食の胃袋が手をつなげとけしかける!◆二月一日発行『川柳人』二五六号春近し鶴 彬1本投げ出す網窓の外の鳥影2種籾も喰べつくした春の田の雪3花の東京の亀戸よ娘っこは年貢うらめしの鼠泣きよ4朝の霜柱ふんでしもやけの耳であぶれきいてくる5踏みにじられた芝よ春を団結の歌でうづめろ!註・亀戸は...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...そう思って右の一点の鳥影から眼をはなすことではありませんでしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...窓に黒い鳥影が射(さ)すように...
夏目漱石 「こころ」
...ここでは女の子も男の子のやうに活溌であり男の子も女の子のやうにしとやかでありもとより芝生に落ちる鳥影などには頓着なくまた私の顔は知つてゐても私の名前は知つてゐない...
三好達治 「測量船拾遺」
...あんたときたら障子に鳥影がさしても怖いんだから」「そうじゃないわ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...みな鳥影のごとく川向うへ逃げ失せましたそうな」「怯(おび)え立ったの」「北条も平家...
吉川英治 「私本太平記」
...一羽(わ)の鳥影も見のがさずに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...草みな枯れ伏している高原のひろい空を、鳥影が一羽、しずかに横切ってゆく...
吉川英治 「新書太閤記」
...野をよぎる夜の鳥影も見落すまじき眼をくばりながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふと鳥影のようなものが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...湖をよぎる鳥影もなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...一羽の鳥影が悠々と横ぎってゆく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――東(あずま)の方に久しく侍(はべ)りて、ひたすら武士(もののふ)の道にたずさわりつつ、征東将軍の宣旨(せんじ)など下されしも、思いのほかなるように覚えて詠(よ)み侍(はべ)りし――と仰せられて、お詠みになった歌、伊織は憶(おぼ)えておるかな」「います」伊織はすぐいって、空の碧さに、一羽の鳥影が、漂(ただよ)ってゆくのを仰ぎながら、「――思いきや、手も触れざりしあずさ弓、起き臥(ふ)し我が身馴れむものとは」武蔵は、ニコとして、「そうだ、では...
吉川英治 「宮本武蔵」
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