...泥絵具は絹や鳥の子にはかえって調和しないで...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...用紙は一枚漉(いちまいず)きの純白の鳥の子らしい...
寺田寅彦 「小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」」
...健三は鳥の子紙に刷った吉田虎吉(よしだとらきち)という見覚(みおぼえ)のある名刺を受取って...
夏目漱石 「道草」
...石燈籠夜あけになるまで灯がとぼる小鳥の巣チン チクバン チク茅萱(ちがや)の根小鳥がはこんで巣を作るチン チクバン チク小鳥の巣小鳥の子鳥(ピヨツピヨ)がすんでゐるお供のすきな犬おるすゐ するならワンワン ほえな...
野口雨情 「未刊童謡」
...雁皮(がんぴ)に書いて鳥の子で裏打ちし...
野村胡堂 「江戸の火術」
...鳥の子に百草の譜(ふ)を書いた唐紙...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五寸二分に一寸五分の鳥の子の富札が一千両になるのですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...牙軸(げぢく)鳥の子仕立...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今度はその上へ上等の鳥の子を貼った...
正岡容 「小説 圓朝」
...鳥の子の飛ぶ時親はなかりけり(五月二十八日)十七○甲州の吉田から二...
正岡子規 「病牀六尺」
...もじゃもじゃの鳥の子のおぼれるのを助(たす)けたんです」とホモイが言(い)いました...
宮沢賢治 「貝の火」
...「奥様」「――あけておはいり」書生は鳥の子の襖を肩幅だけ開けて...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...どうして鵞鳥の子はこう言わないであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...東京でも婚姻の祝に配る鳥の子または鶴(つる)の子(こ)というのが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...ここでは岡戎(おかえびす)といって鳥の子の形であった...
柳田国男 「雪国の春」
...鳥の子の襖いちめんにぼうッと光圏を投げ拡げ...
横光利一 「旅愁」
...鳥の子の襖を背に淀みなく廻っている金扇の流れを見ていても...
横光利一 「旅愁」
...初め筒鳥の子鳥が啼いてゐるのかと思つたが...
若山牧水 「山寺」
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