...が、その御馳走の珍しい事は、汁、鱠(なます)、煮(に)つけ、果物、――名さえ確かに知っているのは、ほとんど一つもなかったくらいです...
芥川龍之介 「俊寛」
...○(さけ)の食用(しよくよう)腥(なま)にて喰(しよく)するは○魚軒(さしみ)○鱠(なます)○鮓(すし)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...頭骨(かしらのほね)の澄徹(すきとほる)ところを氷頭(ひづ)とて鱠(なます)に雅(が)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
......
高浜虚子 「俳句への道」
...鱠二炙人口一...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...幽庁彷彿占二山棲一白水青巒繞二屋西一籬破頻来隣舎犬 竹深遥聴別村鶏 詩留二残日一催二吟歩一酒送二流年一落二酔題一偶向二前川一捕二尺鯉一喜呼二鱠手一面前批嫌日々話二桑麻一野性原非二文献家一暑服五銖無二越一酒肴一種有二胡瓜一田翁患レ鼠引二沙狗一渓叟収レ魚養二水鴉一此地応須レ置二吾輩一簿書叢裡淡生涯かくの如きは運甓居に於ける...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...しかも桜のうつくしき趣を詠(よ)み出でたるは四方(しはう)より花吹き入れて鳰(にほ)の海 芭蕉木(こ)のもとに汁も鱠(なます)も桜かな 同しばらくは花の上なる月夜かな 同奈良七重(ななへ)七堂伽藍(しちだうがらん)八重桜 同のごときに過ぎず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかも桜のうつくしき趣を詠み出でたるは四方より花吹き入れて鳰(にお)の海 芭蕉木のもとに汁も鱠(なます)も桜かな 同しばらくは花の上なる月夜かな 同奈良七重七堂伽藍(がらん)八重桜 同の如きに過ぎず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...鱠(なます)は鯉(こい)の甘酢...
正岡子規 「墨汁一滴」
...我と我手で鱠(なます)切りにして大洋の滄(あお)い浪の中に投げて仕舞いたかった...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...例之(たとへ)ば午、吸物摘入、小蕪菁(こかぶ)、椎茸、平昆布、大口魚(たら)、鱠(なます)、千六本貝の柱、猪口はり/\、焼物生鮭粕漬、夕、吸物牡蠣海苔、口取蒲鉾卵橘飩(きんとん)青海苔を塗(まぶ)したる牛蒡鯛の小串、刺身比目魚(ひらめ)黒鰻(まぐろ)、大平(おほひら)鯛麪(たひめん)、旨煮(うまに)烏賊牛蒡土当帰(うど)、概(おほむね)此類であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...光辰の膳にも塩焼と鱠(なます)が出た...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...塩焼も鱠も極めてうまかった...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...せごしの鱠が一尾だけなので...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...松江の鱸(すずき)を鱠(なます)にして賞味するときには...
吉川英治 「三国志」
...そのあとは鱠(なます)料理さ」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すぐそれを鱠(なます)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...落こちて血鱠(ちなます)になっちゃいなさいよ……」「ふ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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