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芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...一個小隊ないし一分隊の兵力を距離間隔六百メートルを間して鱗形に配置し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...すぐあと案の條清姫が追ひかけて來たが、船頭にいくら頼んでも渡してくれないのでこの樣に川向ふを見て怒つてゐるところである』との事、私は氣の毒に思つて、『それからどうしたぞね』と大いに同情して聞いたところ、『とても人間ではこの大川は渡れんきに、蛇になつて渡らうとしてゐるところ、見なあれ蛇になりよるらうがね』といはれてみると、成程赤地に花の丸模樣の振袖、黒地に鱗形の帶、襦袢は紅白の斜のだんだら染で丁度蛇を聯想させる樣に書いてあつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...鈍い青緑と黝(くろ)い紫との鱗形(うろこがた)の銘仙の不断着で...
徳田秋声 「仮装人物」
...鱗形(うろこがた)に並び...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鱗形(うろこがた)の帯の端をギュッと引絞ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...粗末なこの貸事務所の鱗形のスレート屋根の上でも...
「今朝の雪」
...程よろしく新しい雪が鱗形に殘つてゐた...
室生犀星 「京洛日記」
...四隅(よすみ)に附いてゐる鱗形(うろこがた)の装飾も...
森鴎外 「金貨」
...店の暖簾(のれん)には一文字の下に三角の鱗形(うろこがた)を染めさせるので...
森鴎外 「細木香以」
...鱗形屋版の「かわるが早いおででこ双六」が私の手もとにある...
山本笑月 「明治世相百話」
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