...それは黒い鱗のぎらぎらとしてゐる大きな蛇で...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...魚の鱗(うろこ)でもはめられたように...
田中貢太郎 「雪の夜の怪」
...その態度の片鱗(へんりん)にも...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...」三妻のにわかの逆鱗は...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...鱗族多きわだつみの水をボレース...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...白鯉(しろこい)の鱗(うろこ)を以て包んだり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...七百万石の力を以て築き成された六十万石の金鱗亀尾蓬左柳の尾張名古屋の城が...
中里介山 「大菩薩峠」
...大宛(だいえん)から引揚げようとして帝の逆鱗(げきりん)にふれ...
中島敦 「李陵」
...何が其樣なに逆鱗(げきりん)にふれた事がある...
樋口一葉 「にごりえ」
...魚の鱗(うろこ)がついていましたぜ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...世間の表面には波瀾の片鱗すらも表われないが...
久生十蘭 「魔都」
...その位置は葉柄の腋にあるのでなくて却ってその背の方にあって鱗片の腋より出て居る...
牧野富太郎 「植物記」
...もっともその鱗や眼や鼻孔等が...
南方熊楠 「十二支考」
...その魚の藍(あい)ばんだ鱗(うろこ)には...
室生犀星 「寂しき魚」
...金魚の鱗にも効く場合がありますと仰有ったので...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...過去の愛慾の片鱗を浮べながら痙攣した...
横光利一 「上海」
...逆鱗をなだめようとしたわけではなく...
吉川英治 「私本太平記」
...この世にはありえぬような大蛇の鱗光(りんこう)に胆を消したりして...
吉川英治 「新・水滸伝」
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