...純金の鱗を持つ厖大な海豚(いるか)等で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鱗(うろこ)のように戦(おのの)いて...
泉鏡花 「絵本の春」
...「焼きねえ、昨日も刺身だったから……」と腰を入れると腕の冴(さえ)、颯(さっ)と吹いて、鱗がぱらぱら...
泉鏡花 「婦系図」
...悶(もだ)ゆる膚(はだ)は鱗を鳴(なら)してのたうち蜿(うね)る...
泉鏡花 「海神別荘」
...凡て翅と鱗のあらざる者は汝らこれを食(くら)うべからず是は汝らには汚(けがれ)たる者なり...
太宰治 「正義と微笑」
...そうなるとその肌着のレース飾りまでがなんだか鱗(うろこ)みたいな気がするのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...鮮鱗の住むところ...
豊島与志雄 「文学以前」
...放射状にたてた幾十の帆柱は無数の綺麗(きれい)な鱗茸(りんじょう)をつらねて...
中勘助 「小品四つ」
...死んだ魚の眼の色は濁り淀(よど)みその鱗(うろこ)は青白く褪(あ)せてしまい...
永井荷風 「監獄署の裏」
...鱗(うろこ)が一枚七寸五分から六寸五分……耳が一尺七寸五分といった調子で...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかつい鱗(うろこ)を刻んだ数丈の脇腹を...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...御遊泳中の魚族(うろくづ)の鱗(うろこ)のいろも手にとるように見える...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...鱗の輝きか――といふやうな...
牧野信一 「浪曼的月評」
...このユリの鱗茎、すなわち俗にいうユリ根は食用によろしい...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...「ニ」は被鱗の一なり...
牧野富太郎 「植物記」
...全く馬同様だが鱗を被(かぶ)り虎の爪あり...
南方熊楠 「十二支考」
...その目は赤らんで何かしら鱗のやうな怒りが全面を覆ふてゐるのを見た...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...逆鱗(げきりん)あらせられた御気色(みけしき)ですらある...
吉川英治 「私本太平記」
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