...鰺も鰯も夏の間は長さ一寸ぐらいのもので...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...今日の買物いろ/\七十八銭 酒 十銭 小鰯 二銭 入浴料 十銭 ハガキ 十銭 タバコ・マツチ 八銭 沢庵八月三十一日曇―雨...
種田山頭火 「一草庵日記」
...私の好きな鰯が今日は高くて四尾五銭だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...――赤鰯丸(あかいわしまる)なんか持つて行つても仕樣があるまい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...竹串にさされた生鰯が...
林芙美子 「新版 放浪記」
...モウレツに美味(うま)いと云う感覚だけで鰯(いわし)の焼いたのにかぶりつく...
林芙美子 「新版 放浪記」
...房州あたりの鰯(いわし)くさい漁村の風景と...
久生十蘭 「あなたも私も」
...鰯(いわし)焼く隣にくしや窓の梅秀和(しゅうわ)この句は誇張の程度少くして前の諸句に勝りたるだけ...
正岡子規 「俳句の初歩」
...鰯の加工の仕事などは女が働いているが...
宮本百合子 「漁村の婦人の生活」
...畳(たた)み鰯(いわし)の類...
村井弦斎 「食道楽」
...フライ鍋へバターを入れて少し焦(こ)げる位にしておいて今の鰯へメリケン粉をまぶしたものを入れてジリジリといためます...
村井弦斎 「食道楽」
...別に赤味噌を裏漉になし味淋と水とを加えてドロドロにゆるめ唐辛少し入れ前の鰯を入れて煮るなり...
村井弦斎 「食道楽」
...沖の方の空いた口から鰯が流れるように逃げ出すのでした...
室生犀星 「不思議な魚」
...そのうち鰯はなだれを打って沖へずり出しました...
室生犀星 「不思議な魚」
...李一は鰯を網から外すとき...
室生犀星 「不思議な魚」
...一学は干鰯を噛んだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...干鰯(ほしか)のように砂地で転がっていた...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...鯖(さば)や鮪(まぐろ)や鰯(いわし)などが...
笠信太郎 「乳と蜜の流れる地」
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