...藤枝(ふじえだ)と云う鰥暮(やもめぐらし)の侍は己(じぶん)の家へ帰って来た...
田中貢太郎 「女賊記」
...私は一生鰥(やもめ)で終ります...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...本文(ほんもん)に「初めて其(そ)の(ぐう)を喪(うしの)うて鰥居無聊(かんきょむりょう)...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...ジャン・ヴァルジャンは鰥夫(やもめ)であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これは偏(ひとえ)に鰥居(かんきょ)の賜(たまもの)だといわなければならない...
永井荷風 「西瓜」
...鰥暮(やもめぐら)しの氣樂さを樂しんで居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鰥寡(かんか)孤独の人間で親族(みより)もなければ妻もない...
久生十蘭 「魔都」
...大抵の男鰥(おとこやもめ)がそうであるように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...チューブは鰥(やもめ)だつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...村長は鰥(やもめ)だが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...鰥寡(かんか)孤独...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...父はしょんぼりと鰥暮(やもめぐ)らしをしていたのだった...
堀辰雄 「花を持てる女」
...四十歳五十歳の鰥夫や独身者は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...鰥寡(かんか)貧弱の生活を助け...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...鰥暮(やもめぐら)しをしていたが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...鰥夫(おとこやもめ)のままで墓へ行く道を足を引き摩っておいでになるのは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...不機嫌な鰥(やもめ)ぐらしの男が物思いに沈んでいるような陰欝な空が低く垂れている……わたしは煙草に火をつけてあたりを眺めまわした...
山本周五郎 「お繁」
...しがない鰥(やもめ)の船頭には...
吉川英治 「旗岡巡査」
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