...そのころ有名な鰡八大尽(ぼらはちだいじん)というものの妾宅なのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰡八大尽の妾宅へ詰めかける朝野の名流(?)は少ない数ではありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰡八がどうしたんだい」と言って悪態(あくたい)をつくものもありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰡八の方は、ほとんど無限の金力を持っているのだから、ややもすれば圧倒され気味であることは、道庵にとって非常に同情をせねばならぬことであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...勝ち誇った鰡八側では...
中里介山 「大菩薩峠」
...「これは」と鰡八大尽の主客の面々が驚き呆(あき)れているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰡八の方は何のお咎(とが)めもなく大得意で威張っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...手錠にまでしてしまった鰡八と思えば...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友が心で願っている鰡八が...
中里介山 「大菩薩峠」
...長者町に妾宅を構えた鰡八大尽(ぼらはちだいじん)も...
中里介山 「大菩薩峠」
...隣の鰡八御殿は急にひっそりして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところがその鰡八大尽は洋行の留守中であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...さればこそ鰡八大尽(ぼらはちだいじん)の如きをさえ向うに廻して大いに争ったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...元来我々同族間では目刺(めざし)の頭でも鰡(ぼら)の臍(へそ)でも一番先に見付けたものがこれを食う権利があるものとなっている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――おゝい! 獲れた獲れた! 小い鰡が三四匹! けれど皆んなぴち/\とはちきれさうに生きてゐる...
新美南吉 「海から歸る日」
...イナも鰡(ぼら)もこうして食べられます...
村井弦斎 「食道楽」
...○カラスミは鰡(ぼら)の子なり...
村井弦斎 「食道楽」
...鰡(ぼら)の満ちている槽を覗き覗き...
横光利一 「上海」
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