...十六道庵と鰡八の巻...
中里介山 「生前身後の事」
...ここに鰡八大尽と道庵先生とが...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰡八大尽の使者を睨(にら)みつけたところは...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰡八大尽の大厦高楼(たいかこうろう)は眼の前に聳(そび)えているのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうどその高楼の二階の一間で、急病に苦しんでいた鰡八大尽は、いま少しばかりその苦しみが退(ひ)いたので、附添のものもホッと息をついているところへ、外の闇の中から、いずこともなくこの突拍子もない大音で、「鰡八、鰡八」と呼びかけたのが耳に入りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「隣の屋根の上あたりでする声のようだ、隣はいったい何者が住んでいるのだ」大尽は耳をすまして、なおその声を聞こうとしながら附添の者にたずねると、「貧乏医者でございます、貧乏な上に気違い同様な奴でございます」「怪(け)しからん、ナゼ早く買いつぶして立退かせないのだ」「それがどうも……」大尽の御機嫌が斜めになるのを、附添の者はハラハラしていると、「鰡八、病気はどんな塩梅(あんばい)だ、ちっとは落着いたかい」屋根の上でこういう大きな声がしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...口惜しいと思ったら鰡公...
中里介山 「大菩薩峠」
...天下の富豪たる鰡八大尽が...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰡八大尽でなければできない芸当だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは鰡八が豪(えら)いというよりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰡八御殿の広間の上へ走るのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...手錠にまでしてしまった鰡八と思えば...
中里介山 「大菩薩峠」
...隣の鰡八御殿は急にひっそりして...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵先生が鰡八大尽(ぼらはちだいじん)に対抗して...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生の唯一の好敵手たる隣りの鰡八御殿(ぼらはちごてん)の主人公が...
中里介山 「大菩薩峠」
...元来我々同族間では目刺(めざし)の頭でも鰡(ぼら)の臍(へそ)でも一番先に見付けたものがこれを食う権利があるものとなっている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お魚のグレーと申して鯛(たい)とか鱸(すずき)とか鯖(さば)とか鰡(ぼら)とか鰈(かれい)とか比良目(ひらめ)とか川魚(かわうお)ならば鯉(こい)とか鱒(ます)とか(やまめ)とか鮭(さけ)とかいうようなもので肉に膠分(にかわぶん)の多い種類を択びまして海魚(うみうお)ならば背から開いて骨を抜いて塩胡椒を振りかけて一時間位サラダ油に漬けておきます...
村井弦斎 「食道楽」
...それは鯛(たい)とか鱸(すずき)とか鰡とかいうような魚を三枚に卸して薄塩を当てておいて沸立(にた)っている湯へ西洋酢を落してその中で魚を湯煮(ゆで)ます...
村井弦斎 「食道楽」
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