...シカモ鰍(いなだ)の味噌煮というような下宿屋料理を小言云(い)い云い奇麗に平らげた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...そこに架(か)けたる手摺(てすり)なき長い橋を渡ると鰍沢(かじかざわ)の町だ...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...淡く煙りの立つあたりは鰍沢だと人夫は指す...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...鰍沢に向うのである...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...堤の尽くるところに橋がある、鰍沢の入口で、ここにまた柳を写生した...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...一昨日(おととい)からこの先の鰍沢(かじかざわ)さいって...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...岩魚や鰍を取つたりしたが...
田山花袋 「歸國」
...それから身延鰍沢(みのぶかじかざわ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰍澤(かじかざは)で」「それは良いところだね」「十五六の時...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...谷五郎には妙な隱し藝があるさうですよ」「隱し藝?」「鰍澤で育つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鰍沢(かじかざわ)において私は一行と別れ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...新らしい目笊へ鰍を入れて帰るみちみち...
山本周五郎 「日本婦道記」
...久しぶりで父上のご好物の鰍があったし...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そう思いながら帰る途中で鰍が買えた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...もうこんなに鰍の肥(ふと)る季節になったのだな」啓七郎は少しふるえのある手をさしのべて...
山本周五郎 「日本婦道記」
...鰍(かじか)のことを話した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...山峡(やまかい)のあいだに見える屋根は鰍沢(かじかざわ)の町だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...鰍沢(かじかざわ)の町で...
吉川英治 「新書太閤記」
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