...淡く煙りの立つあたりは鰍沢だと人夫は指す...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...鰍沢から歩むこと三時間半...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...東京を鰍沢の少し大きい位いに思っているのかもしれぬ...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...堤の尽くるところに橋がある、鰍沢の入口で、ここにまた柳を写生した...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...岩魚や鰍を取つたりしたが...
田山花袋 「歸國」
...鰍沢(かじかざわ)から岩淵まで十八里の間...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから身延鰍沢(みのぶかじかざわ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬はお君のために道を枉(ま)げて鰍沢まで来て宿を取りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰍澤(かじかざは)で」「それは良いところだね」「十五六の時...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...谷五郎には妙な隱し藝があるさうですよ」「隱し藝?」「鰍澤で育つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鰍(かじか)や岩魚(いはな)を突くんで」「よく知つてるな」「聽いて來たばかりです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...新らしい目笊へ鰍を入れて帰るみちみち...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そう思いながら帰る途中で鰍が買えた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...もうこんなに鰍の肥(ふと)る季節になったのだな」啓七郎は少しふるえのある手をさしのべて...
山本周五郎 「日本婦道記」
...みごとな生きた鰍ですよ」然し松之助の返辞はつきはなすようなものだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...肴も山女魚(やまめ)や鮎(あゆ)や鰍(かじか)なんかの煮浸しとか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...山峡(やまかい)のあいだに見える屋根は鰍沢(かじかざわ)の町だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...鰍沢(かじかざわ)の町で...
吉川英治 「新書太閤記」
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