...鰊(にしん)の照り焼...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...肥料会社との交渉‥‥そのほか鰊漁(にしんりょう)の始まる前に漁場の持ち主がしておかなければならない事は有り余るほどあるのだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...雪が解けかかると彼れは岩内(いわない)に出て鰊場(にしんば)稼(かせ)ぎをした...
有島武郎 「カインの末裔」
...……船頭(おやぢ)の菜(さい)も糠鰊(こぬかにしん)で...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...)(お菜漬(はづけ)だけでも、)私もそこへ取着きましたが、きざみ昆布(こぶ)、雁もどき、鰊(にしん)、焼豆府……皆、ぷんとむれ臭い...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...二萬五千圓の鰊糟を取引きすることになつてゐるのが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...鰊(にしん)の方が十五萬圓...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼は食い荒された鰊(にしん)の背骨を一(ひと)つ皿(さら)に載(の)せていたが...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...けっきょく鰊に落ち着くのではないかと思う...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...鰊の味は、とくに鮮度によって、ひどくちがうので、北海道の鰊は、けっきょく北海道でなければ味わえないのである...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...鰊や鰯は、アメリカと限らず、欧洲の諸国でも、上等の魚とされている...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...三尺の鰊も、もちろんお馴染の中の尤たるものである...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...形が鰊に似ているので...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...二人は鰊の中へ投げだされました...
久生十蘭 「手紙」
...内側から凍りつく鰊のたぐひを啖ひ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...まづ動坂くらゐなもので動坂は鮭と鰊と鱈の子の町つづきである...
室生犀星 「星より來れる者」
...普通「石皿」とか「砂皿」とか「鰊皿(にしんざら)」とか呼ばれている...
柳宗悦 「工藝の道」
...鮭(さけ)や鰊(にしん)が高級嗜好品(しこうひん)になっちまった時代だからね」問屋のおやじは...
山本周五郎 「季節のない街」
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