...鰊(にしん)の先駆(はしり)もまだ群来(くけ)て来ない...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...一押し手を貸すもんだよ」「口はばったい事べ言うと鰊様(にしんさま)が群来(くけ)てはくんねえぞ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
......
違星北斗 「北斗帖」
...鰊(にしん)の方が十五萬圓...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...漁船の波止場に近い鰊(にしん)倉庫の横まで来ると...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...鰊(にしん)を焼くとき...
太宰治 「春の盗賊」
...今度は鰊(にしん)を買おうと思って...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...鰊、蒟蒻(こんにゃく)、味噌汁、焼豆腐で、一人前十八文ずつであった...
直木三十五 「南国太平記」
...東京などでは、鰊といえば、およそ不味いものの代表のようになっているが、あれは配給制度から受けた悪名で、鰊の罪ではない...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...三尺の鰊も、もちろんお馴染の中の尤たるものである...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...小女が鰊と昆布の煮た皿を運んで來た...
林芙美子 「雨」
...絶えて変化のない一同の食糧だった乾麺麭(ビスクィート)と燻製の鰊(にしん)を取り出して単調な朝の食事を始めた...
久生十蘭 「地底獣国」
...滝のように鰊がドッと舟の中へ流れこんできました...
久生十蘭 「手紙」
...夢中になってアカ桶で鰊をかいだしました...
久生十蘭 「手紙」
...鰊が腋の下や股の間へ顔をつっこむので...
久生十蘭 「手紙」
...鰊を追いながら浅く泳いで来た鱶の一匹が...
久生十蘭 「手紙」
...肥料用の干鰊の名になつて居るので...
柳田國男 「食料名彙」
...肥料用の干鰊(ほしにしん)の名になっているので...
柳田國男 「食料名彙」
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