...鰊(にしん)の照り焼...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...北海道第一と言われた鰊の群来(くき)が年々減って行くために...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...肥料会社との交渉‥‥そのほか鰊漁(にしんりょう)の始まる前に漁場の持ち主がしておかなければならない事は有り余るほどあるのだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...糠鰊(こぬかにしん)がうまいものか...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...鰊(にしん)を焼くとき...
太宰治 「春の盗賊」
...鰊北海道はもう鰊も大分終りに近づいた頃であろう...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...けっきょく鰊に落ち着くのではないかと思う...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...鰊の味は、とくに鮮度によって、ひどくちがうので、北海道の鰊は、けっきょく北海道でなければ味わえないのである...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...三尺近い鰊が悠々と泳いでいるのである...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...三尺の鰊も、もちろんお馴染の中の尤たるものである...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...ヘリングと鰊とが同じものかどうかは...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...鰹(かつお)に眼張(めばり)、白すに里芋、豆腐に生揚、蛸ぶつに鰊...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...燻製(くんせい)の鰊(にしん)が三匹貼りつけられた...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...警察部長はまったく魔法使みたいな男で、事の次第を聞くや否や、即座に、エナメル塗りの大長靴をはいた小柄できびきびした巡査部長を呼びつけて、その耳へ口を寄せて、何か二言三言ささやいてから『分ったね?』とつけ加えただけであったが、それでもう、来客がヴィストに夢中になっている間に、別室のテーブルの上には、大蝶鮫や、魚や、鮭や、塩漬のイクラや、薄塩のイクラや、鰊や、小蝶鮫や、チーズや、燻製の舌や、乾魚などが堆(うずた)かく並べられた――いずれも魚市場から徴発して来たものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まづ動坂くらゐなもので動坂は鮭と鰊と鱈の子の町つづきである...
室生犀星 「星より來れる者」
...普通「石皿」とか「砂皿」とか「鰊皿(にしんざら)」とか呼ばれている...
柳宗悦 「工藝の道」
...鮭(さけ)や鰊(にしん)が高級嗜好品(しこうひん)になっちまった時代だからね」問屋のおやじは...
山本周五郎 「季節のない街」
...谷山燻製鰊(くんせいにしん)の販路を固めて...
夢野久作 「キチガイ地獄」
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