...図395は真鯵(まあじ)と鰓(えら)蓋と鰭とを示し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...江戸時代、青森、鯵ヶ沢、十三などと共に四浦の町奉行の置かれたところで、津軽藩の最も重要な港の一つであつた...
太宰治 「津軽」
...娘が拵えてくれた小鯵(こあじ)の煮びたしは誰の口にもうまかった...
徳田秋声 「黴」
...大漁の鯵(あじ)を干物に割いていた...
豊島与志雄 「月明」
...大きな銚子二本、小鯵の干物数匹、たくあん...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...小丼(こどんぶり)は鯵(あじ)の酢取(すど)り...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...立花屋の『鯵(あじ)売』『松魚(かつお)売』てえのがあるが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……こんど大和屋(やまとや)が名題に昇進した披露をかねて立花屋の『鯵売』のむこうを張って...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...網には鰯や鯵の類ひが主で...
牧野信一 「まぼろし」
...僕は飯も喰はずに出かけて来たので途中で君の家に寄つてパンを一片とビールを一本と……」「鯵があつたらう...
牧野信一 「円卓子での話」
...朝釣りから戻つて来た舟の人から大きな鯵を買ひ...
牧野信一 「私の一日」
...鯵を酢にして朝飯を喰ふ...
牧野信一 「私の一日」
...その作り方は小鯵の皮および骨を抜き身だけを摺鉢へ入れて能く摺砕きその中へうどん粉を入れて能く摺り混ぜなおまた味淋と塩とを適宜に入れて味を付け別に昆布または鰹節にて煮汁を作り塩醤油にて淡く味を付け前の摺身を好(よ)きほどに丸めてその中へ入れ煮上りたる時を度合として椀へ盛り青味を添えて食すべし...
村井弦斎 「食道楽」
...梅は小鯵(こあじ)の色の好(い)いのが一山あるのに目を附けて...
森鴎外 「雁」
...鯵ならもうしゅんを過ぎているし...
山本周五郎 「青べか物語」
...活きのいいみごとな秋鯵(あきあじ)だった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ちょっといって鯵のつまにする物を買って来ますよ」「鯵のつまだって」源六は砥石(といし)から眼をあげずに云った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...つまなんぞどうでも秋鯵の酢があればおれは殿様だぜ」「それではすぐお膳にしますからね」そしておせんはもう暗くなった台所へはいっていった...
山本周五郎 「柳橋物語」
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