...鯰(なまず)じゃねえか...
泉鏡花 「浮舟」
...裏口より竈屋(かまや)のほうへまわると兄は鯰を料理していた...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...「鯰切りにでも出かけたいなあ...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...瓢箪鯰の駆引き上手であった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それかって、鯰のことだ...
豊島与志雄 「奇怪な話」
...ハタハタを用ゐるものは鮠釣蚕を用ゐるものは鮠釣セムシ(川の浅瀬の石に蜘蛛(くも)のやうな巣を張りて住む大きなものと川の砂の中に砂を堅めて小さき筒状の家を作りて住む形の小さなものとの二種類ある)を用ゐるものは鮠釣田螺を用ゐるものは手長海老赤蛙(あかひき)を用ゐるものは鯰(なまず)釣海の小海老を用ゐるものは小鯛釣...
正岡子規 「病牀六尺」
...」鯰の実験装置(畑井博士原図)「かくして鯰の反応を日に三回ずつ観察記録し...
武者金吉 「地震なまず」
...もし震源地と浅虫との距離が余り遠い場合には鯰の反応が弱く...
武者金吉 「地震なまず」
...同時に鯰の敏感度も一時間ごとに試みましたが...
武者金吉 「地震なまず」
...鯰を入れた水槽内の電圧の大きい時に相当しますが...
武者金吉 「地震なまず」
...鯰以外の魚類が地震の発現する前に平素と異なる行動を示した例が...
武者金吉 「地震なまず」
...東京東部を通る地震帯元来この方面に棲息する地震鯰は大した代物(しろもの)ではない...
武者金吉 「地震なまず」
...時として一匹の地震鯰が二回続けて寝返りを打つことがあるのである...
武者金吉 「地震なまず」
...地震鯰にご用心前述の如く東京及び東京附近には大地震の発現する可能性のある地域が三つもある...
武者金吉 「地震なまず」
...痺鯰(しびれなまず)はこんな性質を持っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これを見て憤慨したのは日本の「地震鯰(なまず)」であった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...只「地震鯰」が一匹控えているだけという証拠になりはしまいか...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...鯰之助の顔や肩に飛沫(ひまつ)をちらした...
吉川英治 「新書太閤記」
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