例文・使い方一覧でみる「鯉口」の意味

...紺の鯉口（こいぐち）に手首を縮（すく）めて... 紺の鯉口に手首を縮めての読み方
泉鏡花「歌行燈」

...すぐに、退去せい」八郎太は、鯉口を握った... すぐに、退去せい」八郎太は、鯉口を握ったの読み方
直木三十五「南国太平記」

...鯉口へ左手をかけた... 鯉口へ左手をかけたの読み方
直木三十五「南国太平記」

...小太郎は刳形へ、手をかけて、親指で、鯉口を切った... 小太郎は刳形へ、手をかけて、親指で、鯉口を切ったの読み方
直木三十五「南国太平記」

...月丸は、左手を、鯉口へかけて、柄頭（つかがしら）を、じりっと、上へ突き出しつつ「うぬら両人――」と、左右を、睨みつけて「斬られたいか」南玉も、庄吉も、もう口が利けぬくらいに、呼吸（いき）づまり、緊張し、興奮してしまっていた... 月丸は、左手を、鯉口へかけて、柄頭を、じりっと、上へ突き出しつつ「うぬら両人――」と、左右を、睨みつけて「斬られたいか」南玉も、庄吉も、もう口が利けぬくらいに、呼吸づまり、緊張し、興奮してしまっていたの読み方
直木三十五「南国太平記」

...銘仙の鯉口半纒を着たる姿... 銘仙の鯉口半纒を着たる姿の読み方
永井荷風「断腸亭日乗」

...刀の鯉口は切って... 刀の鯉口は切っての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...一刀の鯉口を切って... 一刀の鯉口を切っての読み方
野村胡堂「奇談クラブ〔戦後版〕」

...左手は一刀の鯉口を... 左手は一刀の鯉口をの読み方
野村胡堂「十字架観音」

...プツリと鯉口（こひぐち）を切つて居ります... プツリと鯉口を切つて居りますの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...一刀の鯉口（こいぐち）を切って... 一刀の鯉口を切っての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...逃げ腰乍ら一刀の鯉口（こひぐち）を切ります... 逃げ腰乍ら一刀の鯉口を切りますの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...隣の部屋へ引つ返して鎧通しの鞘（さや）の鯉口（こひぐち）まで拭つて置いた... 隣の部屋へ引つ返して鎧通しの鞘の鯉口まで拭つて置いたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...昨夜来たばかりの彼女は珍らしく今朝から老母に代つて早起して甲斐々々（かひ／″＼）しく絣（かすり）の鯉口（こひぐち）の上つ張りを着て...
宮地嘉六「煤煙の臭ひ」

...自分も柄（つか）を鳴らして鯉口をのばしました... 自分も柄を鳴らして鯉口をのばしましたの読み方
吉川英治「江戸三国志」

...「はてな？　……」小首を傾（かし）げながら鯉口を切って抜き払った新九郎は... 「はてな？　……」小首を傾げながら鯉口を切って抜き払った新九郎はの読み方
吉川英治「剣難女難」

...太刀の鯉口をかたくつかんだ... 太刀の鯉口をかたくつかんだの読み方
吉川英治「私本太平記」