...際だつて文藝の色が鮮やかに見られるやうになりました...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...覺束なき紅葉の色が糊の多い白い地の上に五つ六つ染め附けられてゐて只鮮やかに赤いのは其中の一つばかりである...
高濱虚子 「俳諧師」
...光沢(つや)も褪せないで鮮やかに匂っている美濃紙の表紙を開くと...
谷崎潤一郎 「少年」
...あの右の手の何とも名状の出来ない活きた優雅な曲線と鮮やかに紅い一輪の花が絵の全体に一種の宗教的な気分を与えている...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...成程小紋の跡も鮮やかに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙に鮮やかに白々と浮き上っている...
久生十蘭 「魔都」
...自称ビンセント卿とスピード夫人との会話が鮮やかに甦(よみがえ)った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...白く鮮やかに蝶々のやうに見へる...
牧野信一 「歌へる日まで」
...酸性の香気に鼻をつかれた! そんな極めて瑣細な印象が事更に鮮やかに三木の記憶に残つてゐる...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...そこにもここにも目笊(めざる)片手の蜆取りの姿が世にも鮮やかに見えてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...毬は鮮やかに滴る光を痛感した...
室生犀星 「愛の詩集」
...自分の霊魂のうちにプルタルコスの霊魂がおよそどのようなものであるかを鮮やかに印象しているから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鮮やかに赤い腰巻が見え...
山本周五郎 「青べか物語」
...鮮やかに白く浮き立たせていた...
山本周五郎 「薊」
...在ったときよりは鮮やかになまなまと思いだされた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...美しく鮮やかに見えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...いとも鮮やかに実地に応用致しました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...驚くべく鮮やかに現わされる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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