...とまれかくまれ(せい)の字を知りて俗用(ぞくよう)には鮭(けい)の字を用ふべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...名前通りに塩鮭の切身をとろ火で煮出した汁である...
薄田泣菫 「茶話」
...罐詰の鮭(さけ)を冷たいごはんにのせて食べたら...
太宰治 「斜陽」
...それを“ペウレチェプ・エカノク・イノミ”(pewrechep-ekanok-inomi 走りの鮭を・迎える・祭)と申しました...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...―明日は明日の風が吹くから、ありつたけのぜにで買つて送りませう……小僧さんの持つた木箱にはさつまあげ、鮭のごまふり、鯛の飴干し二人は同じやうな笑ひを感受しあつて日本橋に立ちました...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...鮭(さけ)のごまふり...
林芙美子 「新版 放浪記」
...干鮭のようなスガメの下女のであろうかと...
林芙美子 「清修館挿話」
...しきりに久我にからみついた鮭色のソワレだ...
久生十蘭 「金狼」
...彼の立場を想像して御覧なさい……一方からは鮭や西瓜を見せつけられながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...蚊鉤釣りといへば主として河鮭と河鱒を釣るのであるが...
平田禿木 「趣味としての読書」
...鮭の乾肉尽(ことごと)く喰ひつくして膳の上復(また)一物なし...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...尻尾を水引で結んだ鹽鮭などが...
水野仙子 「四十餘日」
...今の問題に魚の事もあったが白い肉の魚と紅(あか)い肉の魚との区別は何だろう」中川「紅い肉の魚とは鮭(さけ)とか鱒(ます)とか鯖(さば)とか鮪(まぐろ)とか松魚(かつお)とかいうものだ...
村井弦斎 「食道楽」
...鮭(さけ)でも鱒(ます)でも鯛(たい)でも鱸(すずき)でも何でも白い身の魚を湯煮るか蒸すかして冷めた処を前にあるマイナイスソースで和えてパンへ挟みます...
村井弦斎 「食道楽」
...鮭くらい大きい鱸は...
山本周五郎 「青べか物語」
...ずいぶん苦労したからなあ」「おじ様が毎日鮭(さけ)を捕えて来て...
夢野久作 「二重心臓」
...鮭をフランスへ入れるのに手伝ったって云ってたが...
横光利一 「旅愁」
...鮭(しやけ)を焼いて冷飯(ひやめし)を食つた...
與謝野寛 「蓬生」
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