...刀のさやに使う鮫皮(さめかわ)のような...
梅崎春生 「風宴」
...鮫皮(さめかわ)に萌黄糸(もえぎいと)の大菱巻(おおひしまき)の(つか)...
江見水蔭 「備前天一坊」
...鮫皮萌黄糸の大菱巻の(つか)...
江見水蔭 「備前天一坊」
...上等の鮫皮(さめがは)を使つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ヤスリのような鮫皮(さめかわ)で私の脛(すね)をこすっていきましたので...
久生十蘭 「手紙」
...ちょうど同時に、大阪の鮫皮商が、廃刀令出て鮫皮が塵埃同然の下値となり、やむをえず高価絶佳の鮫皮を酢で煮(に)爛(ただ)らかして壁を塗る料にして售(う)った事もあり...
南方熊楠 「十二支考」
...予先年取り調べてペルシア海の鮫皮がもっとも日本で尊ばれたと知った...
南方熊楠 「十二支考」
...日本の銅とペルシアの鮫皮と直接に易(か)えたら善(よ)かったのだが...
南方熊楠 「十二支考」
...ただ鮫皮を張った柄に毛抜の飾りのついた蒔絵(まきえ)づくりの太刀...
山川方夫 「菊」
...これは鮫皮(さめがわ)のようでもあるしまた巻いたもののようでもあるし...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...鮫皮かなにかのやうに硬い...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索