...鮫(さめ)は殺人の性ありと云つても差支(さしつか)へない道理であらう...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...小さな魚類が鮫を恐れて...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...鮫は遂に逃げ去った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...たゞ水先(みづさき)の小判鮫(こばんざめ)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...鮫どもはわずかに一頭ずつ通れるキャナルへ導かれて...
海野十三 「軍用鮫」
...虎鮫どもには、それがどんなにか娯しみだったかしれないのである...
海野十三 「軍用鮫」
...真艫(まとも)に強い疾風を受けた白鮫号は...
大阪圭吉 「死の快走船」
...「なんだ」「なんだって、豪いものを見つけた」「どんなことだ」「どんなって、こいつあ、金(かね)の蔓(つる)だよ」「そうか、云ってみろ」「鮫洲(さめず)の山田って云う家を知ってる」「山田、どうした家だ」「それ、地主で、家作持(かさくもち)で、商売もしてる、鮫洲(さめず)の大尽(だいじん)と云や、あの界隈(かいわい)じゃ、知らない者はねえぜ」「ああ、鮫洲の大尽か、知ってる、主翁(ていしゅ)は脚がわるいと云うじゃないか」「そうだよ、俺(おいら)は知ってるのだ」「それが、どうした」「どうの、こうのって、大将、彼奴の細君(おかみ)さんが」声を落して、「男を伴(つ)れて来てるのだぜ」岡本の眼に光があった...
田中貢太郎 「春心」
...赤ちやけた花崗岩の細末が鮫の皮みたいにかたまつてるところへひからびた小松がかつかつにへばりついて...
中勘助 「銀の匙」
...鮫屋の親爺が遂に腹掛をぬぎ...
永井荷風 「勲章」
...鮫鞘(さめざや)の短刀を帯の間へ差して...
夏目漱石 「夢十夜」
...上等の鮫皮(さめがは)を使つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蝶鮫を一人ですっかり平らげたソバケーヴィッチは安楽椅子へどっかり腰をおろすと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まるで鮫(さめ)か鯱(しゃち)がパッと波をけって飛び上り...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...日本の銅とペルシアの鮫皮と直接に易(か)えたら善(よ)かったのだが...
南方熊楠 「十二支考」
...鮫州(さめず)へかかると遠く松並木が見えた...
山本周五郎 「追いついた夢」
...鱶(ふか)だの鮫(さめ)だのは素より...
夢野久作 「白髪小僧」
...白鮫柄(しろさめづか)の脇差金象嵌角鍔(きんぞうがんかくつば)の大小をぶッちがえに差し...
吉川英治 「剣難女難」
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