...鮨屋の二階が寄席になつてゐるものと見える...
高濱虚子 「俳諧師」
...土橋(どばし)の大黒鮨(ずし)などがお土産にされたものでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...今休憩の時間に這入ってお茶やちらし鮨(ずし)の接待が始まっていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...――・身にちかくあまりにちかくつくつくぼうし昼虫のしづけさを雨が落ちだした夕方、樹明、敬治二兄同道来庵、酒、魚、鮨、すべて持参だから恐入る、飲む、話す、笑ふ、酔ふ、そして三人いつしよに街へ出た、ちよんびり飲み直して宿屋に泊つた、三人ともいづれ劣らぬ脱線常習者なのだ、三人いつしよにぶらついて脱線しなかつたのだから、まことに不思議な愉快だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...そしてさらに馴染の飲食店から稲荷鮨とうどんとを借りて戻つた...
種田山頭火 「其中日記」
...作者名省略――編者)席題「鮨」 川崎銀甲選好きだった鮨に位牌はたゞ黙し彬兼題「雄図」 中かずま選(佳)はち切れる雄図を乗せて移民船彬◆六月一日発行『詩精神』第二巻第六号五月抄鶴 彬縛られた呂律のまゝに燃える歌これからも不平言ふなと表彰状働けばうづいてならぬ……のあと土工一人一人枕木となってのびるレールスカップが廻せば歯車の不機嫌な註・スカップ(スカッブ)はストライキ破りのこと...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...あすこのお鮨屋にはすっかり御無沙汰しちゃった...
豊島与志雄 「失われた半身」
...彼女はあの鮨屋から程遠からぬアパートに住んでいる...
豊島与志雄 「失われた半身」
...お鮨さえ充分食べたらもう本望だと...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...K鮨は、評判どおりに非常に鮮(あたら)しい材料を使うので、たいへんうまかった...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...鮨(すし)などまでとって歓待した...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...番頭たちのお八ツの鮨を買って旦那や大番頭に知れないようにこっそりと店へ持って来るンです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...娘たちがもし鮨を喰ったとすると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……名題昇進の披露に『小鰭の鮨売』の新作所作を出しますことはまだまだ先のことで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...私の顔見知りの妓で近隣の鮨屋の出前持と心中仕損つたものはあつたがこの夏の夜の街頭音楽家と慇懃を通じたと云ふものは...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...御所(ごぜ)の町へ鮨を商ひにいつたらう...
三木竹二 「いがみの権太」
...「もつてけえつて鮨桶を...
三木竹二 「いがみの権太」
...鮨屋の土間に脱がれていた...
吉川英治 「松のや露八」
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