...治郎公(鮨やの治郎公ではない)という水売が名高かった...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...武家のつゞきて町に遠所には江(こはだ)の鮨(すし)鯛(たひ)のすしとうる声今もあり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...印半纒を著た男が大きな鮨皿を景氣よく肩の上に支へて樂屋に這入るのを見たことも五度や六度では無い...
高濱虚子 「俳諧師」
...今休憩の時間に這入ってお茶やちらし鮨(ずし)の接待が始まっていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...―――」維盛(これもり)が鮨屋の養子になって隠(かく)れていたと云う浄瑠璃の根なし事が元になって...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...やがて彼女が鮨の皿と銚子と豌豆豆の小皿とを運んできても...
豊島与志雄 「悪夢」
...」彼女は珍らしそうに鮨折を開けた...
豊島与志雄 「失われた半身」
...おでんや鮨の屋台が出ていました...
豊島与志雄 「女と帽子」
...鮨の盆をのせた餉台をかこんで...
豊島与志雄 「変る」
...その鮨に母はひっかかりました...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...甘酸(あまず)っぱい湯気を立てている鮨屋(此湯気は甘酸っぱくないかもしれぬが...
直木三十五 「大阪を歩く」
...なにも鮨屋にかぎったことじゃない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...型をとるのにじぶんが鮨屋になるやつはない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...小鰭の鮨売こそ、いい迷惑」...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まわりの桟敷に鮨詰(すしづ)めになっているのが一斉にそのほうを見る...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...そのお鮨のゆくえをめがけて追いかけていっては...
正岡容 「寄席」
...鮒(ふな)の甘露煮もやっぱりこう致します」第二百十三 旅の弁当玉江嬢は料理法を習うに熱心なり「鮎の鮨(すし)はどうして拵(こしら)えます」お登和嬢「あれは鮎を開いて骨を抜いて塩を当てて塩が浸(し)みたら上等の酢へ漬けて二...
村井弦斎 「食道楽」
...毘沙門前の屋台鮨でとろを二つ三つつまんで...
矢田津世子 「神楽坂」
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