...魔性の悪戯(いたずら)に違いありません...
芥川龍之介 「杜子春」
...魔性の遠眼鏡の力を借りて...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...どこかに凄(すご)い魔性のものはいないか...
太宰治 「新釈諸国噺」
...この眼で奇怪の魔性のものを...
太宰治 「春の盗賊」
...魔性のものになってしまっている事があるのかも知れない...
太宰治 「パンドラの匣」
...猫は魔性のものといって...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...夜になって魔性の巴里が「べつの生」を持ち出すが早いか...
谷譲次 「踊る地平線」
......
富永太郎 「無題」
...私は其処で、其の魔性の家で、私自身の妻を発見したのであります...
西尾正 「陳情書」
...魔性の地点(ところ)ぢや! 悪魔のそそのかしだ! あの人間の敵...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その魔性の指輪なり頸飾なりは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...魔性の悪党どもが精進を守るわけはあるまいて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そこは絶壁だ! 怖ろしい懸崖だ! 然も魔性の生物は一向お構ひなしに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...松葉は十二階下あたりの魔性の女で...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...よければおまえに相手をしてもらおう」「あのお嬢さんに叱られますよ」「あれは魔性のものだ」得石は自分で思うより酔っていた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...部屋中の魔性の「闇」ははたと音(ね)をひそめ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...魔性の女のいたずらな恋慕――内心如夜叉(にょやしゃ)の美貌に親切らしい化粧をつくッて...
吉川英治 「江戸三国志」
...人間というこの魔性の者をみずから裁(さば)けと...
吉川英治 「私本太平記」
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