...全然魅力のない女性なのですから...
梅崎春生 「凡人凡語」
...「僕は婦人には何の魅力をも感ずることが出来ないのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...南田があれほど恋したのも無理はないほど魅力のある女性でした...
江戸川乱歩 「妻に失恋した男」
...その浅黒い皮膚の色には今以て魅惑を感じながら...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...下半分に女好きのする魅力が漂っていた...
豊島与志雄 「微笑」
...そしてそれ等を背景に置くと、青江の、今まで厭わしかった点が、急に眼を射るように輝き、久能を魅して来、到底青江から離れることは出来ないと思わせた...
豊田三郎 「リラの手紙」
...彼はこの上なく魅力的な化粧をしていた子爵夫人と共に...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...もしその花を思ふまゝにしたならその花の色はうつろふだらう――新鮮さから來る快い魅力はそれからなくなつてしまふだらうといふ恐れにつき※はれて苦しんでゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いつも老人を魅了する光景だ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...※りたつ悲哀や魅惑を堵け...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...ついに消え失せないありたけの魅力と...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...僕もちよつとその沿岸の風景に對して或る新鮮な魅力を感じたことがある...
堀辰雄 「春淺き日に」
...その苦しみが私をたまらなく魅したほど...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...魅力的な昔風の小屋を住居用に購入し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...あの魅力的で奇妙な若者がエレンを催眠術にかけてここへ進入し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...」悟空には王の声が魅力のある音楽よりも甘く響いた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...枯れ枯れになった花草もなお魅力を持つもののように思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私の眼の焦点は自動的に拡大し、対象物とのあいだに一種の保護膜を張ったのであるが、それでもなお彼女たちの逞(たくま)しい肉躰、特に第二次性徴と呼ばれる部分のよく発達した、魅惑的な、というよりもむしろ涜神(とくしん)的なまるみやふくらみが、私の視覚をとらえて放さなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
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