...成程これでは観菊の御宴に日本の宮女を見たるロティイも不思議の魅力を感ぜしならん...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...もし尼の顔に覆面が掛っていたら阿Qは魅せられずに済んだろう――彼は五六年前(ぜん)...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...ずっと魅力があるね」明智は大仕事を済ませたばかりの...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...可愛(かわい)い猫(ねこ)のような魅力(みりょく)と媚態(びたい)に溢(あふ)れていて...
田中英光 「オリンポスの果実」
...魅力のある女といったら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...真の族長らしい魅力を見出した...
中島敦 「光と風と夢」
...これは一面(めん)は明(あきらか)に麻雀戲(マアジヤンぎ)そのものの魅力(みりよく)からだ...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...そんなに男にとつて魅力のあるものだらうかしら‥‥...
林芙美子 「就職」
...相変わらず女は魅惑的な声で続けた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...何んな魅力も感じてゐない自分を知つた...
牧野信一 「風媒結婚」
...ここに『随想録』はいよいよその魅力を発揮する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「かれキュロスは自分の力をとうてい彼の捕虜となった・あの有名な・美女パンテアの魅力に堪えないものと見かぎり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...次第に新たなる魅力を発散して...
柳田国男 「海上の道」
...遊びの楽しさの方が大きな魅力だったかと思う...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...娘たちの心を唆(そそ)る特殊な魅力があったらしい...
山本周五郎 「似而非物語」
...二人共悪魔に魅入られているにきまっている...
夢野久作 「白髪小僧」
...過去すべて彼女の今のこころを振りかえらすには何の魅力もないものばかりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...六百ページもある厚さが魅力だったのだ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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