...吾々人間は云わばあとからあとへ生れて来る愚にもつかない幻影に魅せられて...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...此処の精霊が既に其魅力を投げ始めてゐたのである...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...それは名曲に魅せられてすすり泣いているように思われた...
海野十三 「火星探険」
...ありとあらゆる魑魅魍魎(ちみもうりょう)が...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...少しの間でも妙な魅力を感じていたかと思うと...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...そう魅力的な顔だったとは思えない...
高見順 「如何なる星の下に」
...彼女ガ彼女達ニ意地悪ヲスレバスルホド彼女ニ魅セラレル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...異様な魅力があった...
豊島与志雄 「憑きもの」
...世人は魅せられていたからだ...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...僕はすつかりその話に魅せられてゐた...
原民喜 「魔のひととき」
...その芳香と鋭い魅力とを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...何(いづ)れにしても先生の作品の不思議な魅力は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...その何だか違う感じが小さい子の感情を限りなく魅する...
宮本百合子 「雨と子供」
...分析しつつその分析の美しさ精神のリズムの綜合的な魅力でそれをおのずから綜合的な創造的な鼓舞へ向けてゆくものでなければなりませんね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...たちまちにして大いなる町の魅力となったのは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...精密を極めた話術に魅せられて...
夢野久作 「近世快人伝」
...幾度となく襲っては退いた死への魅力が...
横光利一 「上海」
...美味はやはり死までの魅力だ...
吉川英治 「折々の記」
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