...始めから生きてゐないものの不気味な魅力が含まれてゐた...
犬養健 「朧夜」
...少しの間でも妙な魅力を感じていたかと思うと...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...あの古い寵臣(レスター)の継子が少年らしい魅力を持って登場し...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...楽しそうな生活が魅力になっているらしい...
太宰治 「如是我聞」
...デハナイ彼ニ魅惑サレタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...たしか「少年文学」と称する叢書(そうしょ)があって「黄金丸(こがねまる)」「今弁慶(いまべんけい)」「宝の山」「宝の庫(くら)」などというのが魅惑的な装幀(そうてい)に飾られて続々出版された...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...町へ来た時の演説と風貌に魅惑を感じたということもあったであろうが...
徳田秋声 「仮装人物」
...魑魅魍魎は時を得顔に君側を徘徊して毒焔を煽ぐに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...おのれの解き放す情熱を魅惑している...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...異常な魅力を発散して...
野村胡堂 「死の予告」
...それは何といふ官能的な魅惑(みわく)でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ド・ロシュフィード嬢は魅力的だわ」「そうかもね!」「とうとう彼は今日あそこで夕食をとる...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...恐怖に魅入られた数秒の間...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...さういふ動作はその女に思ひがけない魅力を與へた...
堀辰雄 「不器用な天使」
...上品で魅力的にもかかわらず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...鳥だってその時その時に適したものでなければ魅力はありません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この頃はそれが一種の人を魅するような態度に変じて来た...
森鴎外 「雁」
...彼はさまざまの近代芸術に心を魅せられたが...
和辻哲郎 「享楽人」
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